機械産業の同業者団体である台湾機械工業同業公会が9日発表した最新の統計によりますと、7月の台湾の機械輸出額は33億8100万米ドルで前年の同じ月に比べて20.8%増と過去最高を記録しました。
また、台湾元安により、台湾元で計算すると輸出額は1,008億3100万元に達し、台湾機械産業輸出額が初めて一千億台湾元の大台に乗りました。
地政学的な衝突や世界的なインフレと将来の景気の見通しが不明であることが影響しているものの、世界的に新型コロナが落ち着きを見せ始めている中、各国の機械設備に対する需要があり、台湾の機械輸出が着実に伸びていることを表しているとしています。
今年1月から7月の累計機械輸出額は211億3600万米ドルで、昨年の同じ時期と比べ13.9%増でした。中でもやはり中国への輸出は全体の26.4%と最多です。しかし、一方で、アメリカへの輸出金額が成長を続けていて、比率は26.3%にまで上っていて、その差はわずか0.1ポイントとなっています。
台湾機械工業同業公開の魏燦文・理事長は、台湾の機械産業輸出は依然として競争力があるが、世界の製造業の状況は変化している。中国経済の減速は一部のサプライチェーンの問題がおこり、需要は低迷している。しかし、アメリカは現地生産を推進し、需要が高まっていることから、この2大市場への輸出に占める割合の差が0.1ポイントに縮まったと説明しています。
また、すでに今年の第4四半期、あるいは来年の第一四半期の受注の見通しが立っているものの、すでに一部の業者は中国からの受注は今年の年初ほどではないとしており、早ければ8月にはアメリカが台湾の機械産業の第一市場に躍り出るとみています。
魏燦文・理事長は、世界的なインフレ、新型コロナなどの課題は続き、経済見通しが下方修正され、さらには両岸の情勢も激化。これらは全て機械産業輸出に不確定性をもたらしている。さらに、日本円の下落幅が台湾元よりも大きいため、輸出競争力にも影響を及ぼし、その影響は8月に現れるだろうとの見方を示しました。また、多くの不確定性の下、中国市場が主力の業者は積極的にメキシコ、カナダ、中南米などの新たな市場を開拓することでリスクを分散させることが重要であると語りました。
また、多くの不利な要素があるともいえるが、7月までの状況から見ると、今年の機械産業輸出は前年比10%から15%増となる可能性があるとの見方を示しました。
(編集:中野理絵/王淑卿)