蔡英文・総統は3日午前、アメリカ下院のナンシー・ペロシ議長の表敬訪問を受け、ペロシ議長が長年にわたり台湾とアメリカの友好関係の推進に尽力してくれた功績を称え、「特種大綬卿雲勳章」を授与しました。
蔡・総統は挨拶の際、まずはペロシ議長率いる訪問団の訪台を歓迎。ペロシ議長は台湾の最も揺るぎない友人であり、ここにいるメンバーは皆、アメリカ下院の重要なリーダーとして、長きにわたり、台米関係の促進に積極的に取り組んできた人たちだと語り、今回の訪台はアメリカ議会の台湾に対する揺るぎない支持を示すものであるとして感謝を伝えました。
また、以前、自分と頼清徳・副総統がアメリカをトランジットした際、ペロシ議長から歓迎の電話をもらったこと、そして台米関係について意見交換をしたことに感謝を述べ、今回、台湾で会えたことを非常にうれしく思うと述べました。
会談の中で蔡・総統は、今年、ロシアがウクライナに軍事侵攻したことで、台湾海峡の安全が世界の注目の的となり、民主主義の台湾が侵攻されれば、インド太平洋地域の安全保障全体に大きな影響を与えることになる。ここでは変化に対応する台湾の基本的な姿勢をいくつか伝えたいとし、次のように述べました。
蔡・総統:「軍事的脅威の高まりに直面し続けているが、台湾は一歩も引かず、主権と民主主義の防衛線を護るために断固として立ち向かう。また世界の民主主義国家と一致団結して、共に民主的な価値を守り続けたい」
この他、台湾は自国の防衛能力を強化するための最大限の努力をし、台湾海峡の平和と安定を維持し続け、台湾が地域の安全保障の重要な安定的な力となり、自由で開かれたインド太平洋地域と世界の貿易、およびサプライチェーンの安定した発展を確保できるよう最大限の努力をすると強調。同時に台湾はアメリカの信頼できるパートナーであり、引き続きアメリカ議会や行政部門と協力し、インド太平洋地域における安全保障、経済発展、人材育成、およびサプライチェーン等、各分野での協力を強化し、台米関係のさらなる強化に努めていくとしました。
最後に蔡・総統は、この重要なタイミングでペロシ議長らが台湾を訪問してくれたことはアメリカの台湾へのゆるぎない支持を表明したものであると感謝の意を表し、勲章の授与は、台湾のペロシ議長に対する感謝の気持ちを表しており、今後も多くの台米関係の強化に努めていきたいと述べました。
蔡・総統によりますと、ペロシ議長と台湾のつながりは深く、1999年10月に921大地震後の状況視察のために台湾を訪れたことがあります。この20数年にわたって、ペロシ議長は台湾の民主主義の発展に注力し続けており、また長きにわたって台湾の国際社会への参与を支持してきました。
蔡・総統は、ペロシ議長の民主主義と自由を守る決意、人権価値を守る努力、民主主義の価値に反する言動を行うものへ立ち向かう勇気にはとても感動し、感激していると述べました。
(編集:中野理絵/王淑卿)