アメリカの国旗が描かれているアメリカのナンシー・ペロシ下院議長(中央)の専用機が2日午後10時44分、無事台北市の松山空港に着陸しました。外交部(=外務省)の呉釗燮・部長(=外相、右)が政府を代表して空港まで出迎えました。マスクをしているペロシ議長は、歩きながら手を振ってあいさつしていました。
消息筋によりますと、ペロシ議長は3日午前、立法院(=国会)を訪れ、游錫堃・立法院長(=国会議長)をはじめとする与野党各派の議員と対面、その後、蔡英文・総統を表敬訪問し、蔡・総統主催の昼食会に出席する前に、記者会見を開きます。午後には、北部・新北市新店区にある、白色テロ景美記念パーク内の国家人権博物館を参観、3日夜、台湾を離れ、韓国に向かう予定です。
アメリカホワイトハウス国家安全保障会議の幹部職員によりますと、ペロシ下院議長には台湾を訪問する権利があります。その前には下院議長による台湾訪問の前例があります。多くの国会議員も台湾を訪問しています。
しかし、国家安全保障会議は、アメリカの「一つの中国」政策に何の変更もなく、アメリカは一方的な現状変更に反対し、台湾の独立も支持しない。両岸による問題の平和解決を望んでいると重ねて強調しました。
中国はここ数日、ペロシ議長の台湾訪問に強く反対する姿勢を示しています。中共人民解放軍東部戦区は、「嚴陣以待、聽令而戰(万全の軍事的態勢を整えて敵を待つ。命令を受けたらすぐ出動する)」と題する映像を公開したり、中共の軍用機が台湾海峡の中間線に接近したりして威圧行為を繰り返しています。
なお、総統府の張惇涵・報道官が2日夜に発表したところによりますと、2日午後5時15分から総統府の公式サイトは、域外からのDDoS攻撃が相次ぎ、サイトトラフィックは平日の200倍に急増し、Webサイトがダウンしました。20分後に復旧しました。
張惇涵・報道官は域外からの複合的な情報戦に直面して政府の各機関は、これからもモニタリングを強化し、国家の情報通信の安全、および重要なインフラ施設の安定稼働を維持するために努力するとしています。
DDoS攻撃とは攻撃対象となるWebサーバーに大量のアクセスを集中させ、機能低下やダウンを狙った攻撃のことです。