蔡英文・総統は20日、欧州議会のニコラ・ベーア(Nicola Beer)副議長率いる訪問団の表敬訪問を受けました。訪問団は7月19日から21日の日程で台湾を訪れています。これは欧州議会上層部による初の正式訪問で、昨年11月に欧州議会の「偽情報を含むEUのあらゆる民主的プロセスへの外国の干渉に対応するための特別委員会(INGE)」による初の公式代表団による訪台に続くもので、欧州議会が台湾を支持していることを再び示しました。
蔡・総統は、ヨーロッパと欧州連合(EU)は理念の近いパートナーである。双方は各分野においても絶え間ない協力交流の強化を行っている。特に経済・貿易関係において、EUはこれまでもずっと台湾にとって最大の投資元であり、双方が今後さらに強固なパートナーシップ関係を構築できることを期待していると語りました。
蔡・総統は、「現在、EUが行っている、欧州グリーン・ニューディールとデジタル化への移行計画は、台湾が積極的に展開している戦略的産業の方向と一致している。私も今年初めに欧州とのリンクを強化する計画を提出した。台湾とEUが共により強固なパートナーシップ関係を構築していくことを期待するとともに、双方の市民により多くの利益をもたらすため、二国間投資協定の締結を加速させたい」と述べました。
ベーア副議長は挨拶の際、台湾は、言論の自由、経済の繁栄、および人々の自己決定権を与え、それを保護することに力を入れている、活気と自信に満ちた民主主義政治体制だとコメント。また、台湾の専門知識は世界において重要な役割を担っており、戦略的に重要で、責任感があり、信頼できる国際的なパートナーである。したがって、世界保健機関(WHO)の年次総会である世界保健総会のオブザーバー参加、欧州との二国間貿易投資協定(BIA)の締結、もしくは台湾における欧州の経済・貿易代表部のグレードアップなどについても、我々は支持すべきだと述べました。
また、ベーア副議長は、欧州議会の政策方針は、台湾との関係を強め、それをさらに強固で、多元的なものにすることである。共に平和と安定を維持し、現状を変えようとする如何なる試みや挑戦にも反対すると述べました。
ベーア副議長は、「たとえどんな事を言おうとも、一方的に現状を変えることは決して起こってはならず、台湾の未来は台湾の人々だけが決めることができる。我々は中国に対し、脅迫や威嚇を止めるよう求めるとともに、台湾の活発な発展を損なうことなく、台湾との相互尊重と対話に基づき、積極的かつ建設的に現状を維持・保護するよう呼びかける」と語りました。
(編集:中野理絵/王淑卿)