中国が台湾産高級海水魚、ハタから使用禁止薬物が検出されたとして、突然台湾産ハタの輸入を一時停止しています。日本の水産物の養殖業者、林養魚場は、台湾の養殖業者を助けるため、台湾産ハタの日本向け輸出に積極的に取り組んでいます。
林養魚場は、台湾の「亜細亜智慧財産保護股份有限公司」を通してハタの一種「龍膽石斑(タマカイ)」を3トン購入します。第一弾3トンの日本での試験販売契約調印式は11日に行われ、来週日本に輸出され、屏東産ハタのために新たなビジネスチャンスを模索します。
11日の試験販売契約調印式には、供給元の「屏東県優質認証水産品生産合作社」と購入者の「亜細亜智慧財産保護股份有限公司」が屏東県の潘孟安・県長(県知事)立ち合いの下で行われました。
潘・屏東県長は、日本側「株式会社林養魚場」の林慎平会長、台湾「安倍晋三之友会」の陳唐山・会長とオンライン形式で対面、屏東県におけるハタの養殖環境とその優位性をアピールし、日本の消費者においしくて健康的、かつ安全なハタを提供出来ることに期待を寄せました。席上、8日に銃撃され亡くなった安倍元首相のため、30秒の黙とうが行われました。
潘・県長は、今回「亜細亜智慧財産保護股份有限公司」は「屏東県優質認証水産品生産合作社」の「タマカイ」を3トン試験的に購入し、日本の国内市場での反応を確認する。その後も活魚30トンを日本に送ることになっている。ハタを直接日本に販売する機会を少しずつ増やし、屏東県産ハタの市場多角化とリスク分散の目標を達成したいとしています。
なお、屏東県農業局の資料によりますと、屏東県にはハタの養殖をしている農家は約700余りあり、養殖面積は約610ヘクタール、台湾全域の約4割を占めており、台湾の最大規模のハタ養殖エリアとなっています。年間生産量は6,700トン、年間生産額は16億台湾元(約73億日本円)です。主に「龍膽石斑(タマカイ)」と「龍虎斑(ハタ科交雑魚アカマダラハタ)」を養殖しています。