台湾の旅客輸送業や観光業はこの2年半、新型コロナの影響を受け、利用者数も、旅行者数も大幅に減少しています。
現在62の路線がある観光シャトルバス「台灣好行(台湾トリップ)」を例に見ると、新型コロナが発生する前の2019年の利用者数は延べ480万人に達していましたが、昨年はわずか274万人に留まりました。道路輸送量もこの2年は新型コロナ前と比較すると半減。今年の第2四半期は第1四半期よりさらに減少しています。
そこで、市民の公共交通への信頼と利用意欲を高めるために公路総局は、旅客輸送業者に5億台湾元(日本円約23億円)の夏休み振興補助金を提供し、独自のプロモーションを展開して乗客を呼び戻すよう促しています。
例えば、「台灣好行」では、人気のスポット、中部・南投県の日月潭、溪頭、中南部・嘉義県の阿里山、南部・屏東県の墾丁を含む48の路線で半額の優待があります。
公路総局の張舜清・主任秘書は、
「『台灣好行』は元々すでに14の路線で独自の優待がある。そこで今回は、現時点で優待を設けていない48の路線について、eチケットや、モバイル決済で利用すれば運賃が半額となるキャンペーンを実施する」と説明しました。
墾丁快線(ケンティン快速線)を例に挙げると、通常は南部・高雄市にある台湾高速鉄道の左營駅から南部・屏東県の墾丁までの運賃は352元(約1,600円)ですが、eチケットかモバイル決済を利用すれば176元となります。一家4人で出かけた場合、1,408元(約6,400円)もお得となります。
また、より多様な支払い方式を提供するため、公路総局は、旅客が便利に使用できるQRコード決済の、一卡通MONEY、悠遊付、ICASH PAYといったモバイル決済機設置の補助を出していて、いずれも半額割引を享受できるようにしています。
この他、観光局も「台灣好行」を利用した市民に、抽選ポイントを用意しています。
現在、統聯(ユーバス)、國光客運、葛瑪蘭(カマランバス)、南投バス、屏東バス、高雄バスで、それぞれ独自に販促案を打ち出しています。
夏休みのバスの振興案については、現在、行政院は検討を行っているところですが、原則として路線の長さや乗客数に応じて異なるインセンティブを与えるとともに、7月1日からさかのぼって申請ができます。
公路総局は予定では9月から10月には、今年初旬の旅客輸送量の水準に戻ると予測しています。
(編集:中野理絵/王淑卿)