中国当局は15日、台湾から輸入したタチウオの冷凍パックから新型コロナウイルスの陽性反応が出たとして、台湾の冷凍食品会社(北都冷凍食品工業股份有限公司)の商品の輸入申告を1週間停止すると発表しました。
中国は先日、台湾産の高級海水魚ハタの輸入を禁止しています。
台湾の農産物や海産物が中国から輸入を禁止されていることについて、行政院(=内閣)のスポークスマンを兼務する羅秉成・政務委員は16日、中国が一方的に台湾の水産物の輸入を禁止するのは国際ルールに反していると指摘。台湾産品が基準を満たしていないということであれば、廃棄するか返品すればよいだけで、輸入禁止にする必要はないはずだと述べました。
羅・政務委員は、行政院農業委員会はすでにタチウオの輸出市場の拡大、国内販売の拡大、漁業者に補助金を支給することで生産と販売のバランスを調整、という3つの政策を提案していると明かしました。
また、農業委員会は既存のプラットフォームを通した中国との話し合いを続けており、輸入禁止が解除されない場合は世界貿易機関(WTO)に提訴することも辞さないとしています。
羅・政務委員は、「中国は一方的にこれら農水産物の輸入を全面的に禁止しているのは、国際ルールにそぐわない。科学的根拠を出していないどころか、根拠があったとしても、検査したロットごと廃棄または返品するべきであり、全面的な輸入禁止にするべきでなない。このようなやり方は受け入れられるものではない。農業委員会はこの件に関し、既存のプラットフォームを通して中国と話し合い、調整を続けている。もしも禁輸措置が解除されない場合は、WTOへの提訴も考えている。」と述べました。
羅・政務委員は、パイナップル、バンレイシ(シャカトウとアテモヤ)、そして水産物が中国によって輸入禁止とされたことは、単一市場の輸出に過度に依存するリスクの高さを強調していると指摘。正常な経済貿易に対する中国の政治的干渉は、農民の権益にも影響を与えるとしています。
羅・政務委員は、中国に対し、国際ルールと科学的根拠に立ち返るよう要求しています。これこそが正しい方法で、双方の経済貿易関係の条件と基礎であり、政治的干渉を経済貿易に持ち込まないよう求めています。
(編集:風間みなみ/王淑卿)