清の光緒の時代に高雄の旗津に建てられた高雄灯台は、高雄港の開港や第二次世界大戦の戦火も乗り越え、その姿を残してきました。
そして交通部航港局によって古跡活性化のための資金投入が行われ、6月末に工事が完了し、8月にはリニューアルした姿で観光客を迎える予定です。
高雄灯台は、かつて「旂後山燈房」や「旗後燈塔」と呼ばれていて、台湾で唯一、砲台を兼ね備えた灯台です。
1883年、清の光緒9年に白い四角形の赤レンガ造りの灯台として建てられました。
そして1916年(大正5年)、打狗港開港後、高雄港エリア拡張計画にあわせ、白い八角形のコンクリート造りの灯台に建て替えられました。第二次世界大戦の際には、掃射攻撃を受けたこともありますが、今までその姿を残してきました。
航港局が灯台を観光客に開放してから、毎年のべ24万~25万人の参観者が訪れていますが、新型コロナの影響により観光客は激減。そこで航港局が昨年から5千万台湾元(日本円およそ2億3000万円)を投じ、建物の構造の改善や古跡の活用化を図っていて、庭園景観のリニューアルをし、軽食が楽しめる空間、夜間のライトアップ、反感応式トイレや歩道のバリアフリー化といった整備を行っています。
工事は今年6月末に完了し、7月に外部に運営先の募集をかけ、8月にはリニューアルオープンして観光客を迎える予定で、高雄灯台を散歩や軽食を楽しめる場として利用してもらえるよう推進していきたいとしています。
航港局の劉志鴻・副局長は、
「今回のリニューアル完了以降は、灯台とオフィス以外のエリアは全て夜間も開放する。壁面はライトアップし、この古跡の歴史性と主体性を表す。スタッフの予備室は軽食の販売部に変えた。灯台に最も近い、建物の一番高い場所には、海を眺めながら軽食が楽しめるウッドデッキを設置。ここからは、ちょうど寿山が見え、向かいにはイギリス領事館、さらには旗後山と寿山の間の水路が見え、そこに立つと、船が出入りする高雄港の様子も見ることができ、高雄港全体の繁栄の美しさを観ることができる」と説明しています。
(編集:中野理絵/王淑卿)