蔡英文・総統が31日、台湾を訪問中のアメリカ民主党のタミー・ダックワース(Tammy Duckworth)上院議員一行の表敬訪問を受けました。
蔡・総統はあいさつの中で、昨年6月、台湾における新型コロナウイルスの感染が広がったとき、ダックワース議員は、同じ共和党のダン・サリバン(Dan Sullivan)上院議員、民主党のクリス・クーンズ(Chris Coons)議員と共に軍用機で台湾を訪れ、アメリカによる台湾への新型コロナワクチンの無償供与というグッドニュースをもたらしてくれた。そのとき、ダックワース議員は、「アメリカは、台湾が『孤軍奮闘』の状態になることを座視しない」と述べ、多くの台湾の人たちを感動させたと振り返りました。
蔡・総統によりますと、台湾とアメリカは、インド太平洋地域における重要な経済と安全保障のパートナーだ。双方は共に新型コロナウイルスに向き合い、共に民主、自由を守っています。先週、アメリカのバイデン大統領と、日本の岸田文雄首相は首脳会談終了後に発表した共同声明の中で、台湾海峡の平和と安定の重要性を重ねて表明したほか、アメリカのブリンケン国務長官も数日前の演説の中で、台湾海峡の平和と安定の維持の、全世界の安全保障と繁栄に対する重要性を強調しました。
蔡・総統は、これらのことを例に挙げ、台湾海峡の平和と安定に対するアメリカ政府と議会の重視に謝意を表しました。
蔡・総統はまた、長年、台湾の安全保障問題に高い関心を示しているダックワース議員にも感謝しました。昨年7月にはダックワース議員は、共和党のジョン・コーニン(John Cornyn)上院議員と共同で「Taiwan Partnership Act」(台湾パートナーシップ法案)を提出、各州の州兵と中華民国(台湾)軍がパートナーとしてのプロジェクトを立ち上げるよう働きかけ、与野党からの支持を受けました。これはすでに「2022会計年度国防授権法案(NDAA2022)」に組み込まれ、可決されています。
ダックワース議員は、今月26日に「Strengthen Taiwan’s Security Act of 2022」(2022年台湾の安全保障強化法案)を提出し、台湾と米国が連携を強化して台湾の安全状況に対処していくことを支持、同時に台湾の防衛力を高めるための具体的なやり方も提案しました。蔡・総統は、双方が今後地域の安全保障においてさらに緊密に協力するよう期待を寄せました。
蔡・総統によりますと、ポストコロナ時代の挑戦に直面して台湾とアメリカは、各種の実質的な経済・貿易協力について検討を行い、新たな取り組みによって双方の経済・貿易面におけるパートナー関係をさらに深めるよう努力しています。
蔡・総統は、アメリカ政府が提唱する「インド太平洋経済枠組み(IPEF、アイペフ)」について、台湾は今後もアメリカに引き続き参加する意向を表明する。短期間内に台湾とアメリカは新たな取り組みによって具体的なルートを計画し、双方の経済・貿易面におけるパートナー関係をさらに深めていくと期待を寄せました。
ダックワース議員は、あいさつの中で、「アメリカは、台湾が『孤軍奮闘』の状態になることを見過しできない」、「アメリカの議会は常に台湾と共にある」と重ねて表明しました。
タミー・ダックワース上院議員が5月30日から6月1日まで訪問団を率いて台湾を訪問しています。ダックワース議員は昨年6月、上院のダン・サリバン(Dan Sullivan)議員、民主党のクリス・クーンズ(Chris Coons)議員と共に台湾を訪れており、それから1年も経たない中での再訪台を外交部は心から歓迎しています。