「新型コロナウイルスの簡易検査キットで陽性であれば、感染者」だとする適用範囲が広がりました。
台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」は26日から、年齢などに関わらず全ての国民が、家庭用簡易検査キットで陽性であれば、医療従事者の確認後、感染者とすると発表しました。ただ、もしも患者と医師の間で簡易検査キットでの結果について意見の相違がある場合はPCR検査を行います。
台湾における新型コロナの市中感染者は増え続けており、すでに大規模流行の段階にあります。指揮センターの統計によりますと、このところの各県・市の検査場での陽性率は8~9割以上に達し、疑陽性率は低くなっています。
指揮センターの陳時中・指揮官は25日、公衆衛生とPCR検査体制を維持するため感染者の定義を修正しました。年齢やエスニックグループなどに関わらず全国民が、家庭用簡易検査キットを利用し陽性となった場合、医療関係者の確認後、感染者だとみなされます。これはきょう26日からスタートしました。
陳・指揮官は、「65歳以上、地方在住、三大疾病のある人で制度を試してみたが、このような方法は徐々に順調になり、法的な条件も整い、時期もちょうど良い。ほとんどの地区の現在の陽性率は8割に達し、ほぼ9割の一致率だ。そこで我々は5月26日より全面的に簡易検査キットで陽性で、医師が診断した後、感染者とみなす。」と話しました。
指揮センターの荘人祥・報道官によりますと、自分で簡易検査キットを使用し陽性になった場合、キットに名前と検査日時を記入し、健康保険カードと共に写真を撮ります。そしてオンライン診療や地域の検査場、医療機関で医師に確認してもらいます。外出時は必ずマスクを着用し公共交通機関は利用しないでください。自家用車、自転車、徒歩での外出はできますが、家族や友人に送迎してもらうときは全員がマスクを着用してください。医師による確定診断後、薬物投与の対象となる場合には、医師が経口抗ウイルス薬や予防性の薬を処方します。
指揮センターは、将来的には大きく5つの場合にPCR検査を行うとしました。
まず、医療従事者が簡易検査キットを使用した場合。簡易検査キットの結果が疑われる場合、または患者と医師の間で意見の相違がある場合、および簡易検査キットで陽性となった感染者が隔離期間に入院した場合。これらの場合はPCR検査を行う必要があるということです。さらに、簡易検査キットで陰性であっても、医師から見て新型コロナの症状があると疑われる場合は、特に重症化するリスクが高い患者は、隠れ陽性者を見つけ出すためにも、PCR検査を受けることになります。
また、現在、「PCR検査の結果が陽性であれば感染者」とする考えから、「簡易検査キットの結果が陽性であれば感染者」とする考えへの移行期間中であることから、簡易検査キットの結果が陽性だった国民は、地域の検査場でのPCR検査が可能だということです。
(編集:風間みなみ/王淑卿)