皆様は、台湾の牛肉麵、「牛肉麵(ニュウロウミエン)」をお召し上がりになったことはおありですか。 台湾の牛肉麵は、戦後、国民政府と共に、中国大陸から台湾にやってきた人たちが、故郷の麺料理をアレンジしたものです。もともと農業社会であった台湾では、牛は貴重な働き手、牛肉は食べないという人も少なくありませんが、台湾の大多数の人々にとっては身近な、かつ台湾を代表する庶民のグルメとなっています。
大きくわけてスープの味は二種類、漢方の調味料が効いた辛口醤油ベースの「紅焼」、色の紅、燃焼のしょうと書く「紅焼」と、透き通ったあっさりスープ「清燉」、清い、ファイヤーの火へんに、敦煌のとん、と書く「清燉」があります。メインの具となる牛肉も、牛肉のほか、牛すじや牛ホルモンなどから選べます。
台湾の各地に、地域の名店があり、それぞれにスープの味、麺の種類、牛肉の煮込み方などが異なり、マイベストの店をもっている人は少なくありません。個人店が主体ですが、台湾には全国で150店舗以上展開する牛肉麺の一大チェーンがあります、それが、台湾の総合商社、三商グループが運営する「三商巧福、サンショウコウフク」です。
実はこの「三商巧福」、2014年に日本市場に進出、赤坂で直営店を経営しているんです。台湾では知らない人はいない有名牛肉麺チェーンが、日本に進出していることを知っている台湾の人は多くはありません。そして、先ごろインターネットの大手掲示板で日本のお店のメニューが話題となりました。
台湾にはないメニューを食べたいという声のほか、インターネットユーザーが注目したのは値段でした。赤坂店のメニューのうち、一番人気、牛肉麺に小皿1品、そしてライスと高菜食べ放題がついた「ニューロウメン」セットの値段は税抜き980円、12種類ある他のセットは、780円から1170円という価格帯でした。大盛りは、プラス150円となっています。
台湾では、いわゆる「W炭水化物」、麺類とご飯を一緒に食べることはありませんので、メニューの内容も異なりますが、台湾の「三商巧福」の牛肉麵の単品価格は、一番安いもので、台湾元125元(日本円にしておよそ540円)であるため、日本の値段は高いと感じた人もいたようですが、その一方で、日本の賃金やテナント料を考えれば納得できる価格だ、という指摘もありました。
現在、日本で暮らしており、実際に赤坂店で食べたことがあるという台湾の人も数人、コメントしましたが、いずれも「台湾と全く同じ味で感動した」というものでした。
気軽に台湾に遊びにこれない今、関東地区にお住まいの方は、都心に出られた際、「三商巧福」赤坂店で、本場の牛肉麵の味を楽しまれみてはいかがでしょうか。