外交部(日本の外務省に相当)は12日夜、吳釗燮・外交部長(外相)が先ごろ、国内メディア「TaiwanPlus」のインタビューを受け、台湾とヨーロッパの関係、中国による台湾への脅威、ロシアによるウクライナ侵攻が示すこと、そして国交樹立国の台湾に対する重要性などを詳しく説明したと発表しました。インタビュー映像の前半は12日に放送されました。
ちょうどスウェーデン国会議員協会および欧州議会議員合同訪問団が台湾を訪問中であり、台湾とヨーロッパの関係つについて吳釗燮・部長は、近年、台湾とヨーロッパの関係は著しく発展をしており、昨年は欧州議会で初めて「欧州連合(EU)と台湾の政治関係と協力」に関する報告書が可決され、双方の友好協力関係に新たな一歩を踏み出した。この他にも、フランス、アイルランド、デンマーク、イタリアなどの国会でも台湾に友好的な決議が次々と可決されていると語りました。
吳釗燮・部長はまた、ここ半年、欧州議会、フランス、バルト三国、スウェーデンなどから続々と議員団が台湾を訪れている。これはヨーロッパが台湾の地位をますます重視していることの表れであり、具体的な行動で台湾への支持を表明しているものだとの見方を示しました。
さらに、EUが台湾との関係を強化するのは、台湾とEU およびその加盟国が共に、自由、民主、人権と言った普遍的な価値観を共有していることがベースとなっていて、中国が世界各地で行っている戦狼外交はEU加盟国に権威主義の拡大につながると警戒させている。台湾の半導体産業が世界の重要な鍵となっていること、また台湾も世界のサプライチェーンの安全と安定を守ろうとする意志を持っていることから、ヨーロッパ諸国も中国の軍事的脅威が、台湾海峡の平和と安定、および世界の経済を危険にさらす可能性があると何度も重大な懸念を表明していると述べました。
吳釗燮・部長は、昨年中国は延べ1000機近い軍機を台湾の防空識別圏に侵入させているほか、台湾への偽情報の発信や、ハイブリッド攻撃、サイバー攻撃などを仕掛け続けている。
台湾はいつでも自分たちで守る準備を整えている。先日はアメリカのバイデン大統領が就任後3度目の台湾への武器の売却を宣言しており、台湾がすぐに防衛に必要な装備を獲得することができ、抑止力を効果的に引き上げることができる。これは、アメリカが台湾の防衛ニーズを非常に重視していることの表れであると語りました。
ロシアによるウクライナ侵攻が台湾に与える影響について、吳釗燮・部長は、ウクライナが粘り強くロシアに抵抗し続けることができているのは、国民の強い自衛への決意、非対称戦力の適切な使用、そして民間防衛力の結合があったからだと指摘。台湾は、ウクライナのように非対称戦力を発展し続け、同時に国民全体による国防能力の強化をし、理念の近い国家と共に権威主義国家の侵略に抵抗すると語りました。
台湾の14の国交樹立国については、どの国も、台湾にとって極めて重要である。第一に台湾が国際社会で主権独立国家であることを外交的に認知されることは大きな意義がある。国交国は、台湾の国際事務への参加を積極的に支援し、国連(UN)、世界保健機関(WHO)、国際民間航空機関(ICAO)、国連の気候変動枠組み条約(UNFCCC)と言った重要な国際舞台で、2300万人の台湾の人々を国際組織から排除してはならないと、台湾のために声を上げ続けてくれていると強調しました。
この「TaiwanPlus」は文化部が開設した初の全編英語の国際映像プラットフォームで、現在は中央通信社が運営を担っており、2021年8月に正式に配信が始まりました。世界に向けて台湾の声を発信しています。
(編集:中野理絵/王淑卿)