台湾の原子力行政を管轄する行政院原子能委員会によりますと、福島第1原子力発電所の放射能汚染水の海洋放出問題に対する理解を深めるため、台湾の専門家をメンバーとする視察団が3月23日から27日まで日本を訪問し、すでに台湾に戻って来ています。現在、新型コロナウイルス感染防止のための10日間の自主隔離に入っています。
日本政府は、福島第一原子力発電所の処理水を、来年2023年の春に、海洋放出することを予定しています。この台湾の専門家訪問団は、日本政府が予定している放射性物質のトリチウムを含む排水の海洋放出に関する技術問題について交流、討論を行うと共に、福島第1原子力発電所の現場を訪れ、トリチウムを含む排水に関する関連設備と施設を視察し、現地のスタッフと交流しました。
一行は、24日に一般財団法人電力中央研究所を訪問し、技術的な問題について討論すると共に、日本の専門家の解説を受けながら津波シミュレーション実験室を参観しました。
25日には福島第1原子力発電所に入り、東京電力のスタッフから説明を受けたのち、施設内に入って各種の設備を実地調査し、さらに発電所内の分析実験室を見学し、スタッフと討論を行いました。
行政院原子能委員会は、今後も台湾周辺海域の放射能の安全に対する監視を厳格に行い、トリチウムを含む排水の海洋放出の作業状況に注目し、人々の健康と安全を守ると語っています。