台湾全域では、3日午前9時7分、大規模な停電が発生、電力不足の懸念が高まっています。
台湾の経産省に当たる経済部の王美花・部長によりますと、停電の主な原因は、台湾南部・高雄市にある台湾電力・興達発電所の機械故障にあると説明、爆発事故ではないと強調しました。
興達発電所の停電は、南部・台南にある龍崎変電所にも影響を及ぼし、南部の大停電が発生しました。そのとき、給電システムの電圧が急に下がったため、保護メカニズムが始動、中部・北部でも大停電が発生しました。しかし、その時の供給予備力は24%に達していました。
王美花・経済部長は、「水力発電は稼働中。他の石炭による火力発電、ガスによる発電、原子力発電も相次いで稼働した。ガスによる発電は一時間で稼働できる。石炭による火力発電は三時間かかる。フル回転までは時間が必要だ。原子力発電は、原子力委員会の同意を得る必要がある。北部地区の停電の原因は、低周波数負荷制限なので、正午以前、電気供給を再開できる。南部でも正午以降、相次いで復旧した」と説明しました。
低周波数負荷制限は、電力供給の送電系における周波数異常低下を検知し、系統の遮断により負荷制限または負荷遮断を行う措置です。
幸いなことに、台湾のハイテク産業の中心である、新竹サイエンスパークは、3日の大停電の影響を受けていません。
総統府の張惇涵・報道官は、蔡英文・総統は行政院と関連部会に対して、早急に事故原因を究明して、最短時間内に各界に説明し、早期復旧するよう指示したと明らかにしました。
蔡・総統は、停電が国民にもたらした影響について謝罪したということです。なお、行政院の報道官を兼務する、羅秉成・政務委員(無任所大臣)は、今回の事件は南部の電力を北部に供給するやり方の脆弱さを示している。政府は、建設中の第三液化天然ガス受け入れ基地の工事を早急に完成し、北部の給電の安定性を確保するために努力すると述べました。