蔡英文・総統は28日、台湾北部の基隆市で行われた政府主催の二二八平和記念日記念式典であいさつし、「民主は唯一の選択肢であり、団結は唯一の方法だ」と指摘しました。
二二八平和記念日は、1947年2月28日に発生した、当時の国民政府軍による流血鎮圧事件で、数千人から数万人が死亡したとされる228事件を記念して定められたものです。今年は228事件から75周年になります。
蔡英文・総統はあいさつの中で、「どのような挑戦に直面しても、民主は唯一の選択肢であり、団結は唯一の方法だ。団結を追求することは、過去を忘れるということではない。それとは逆に、私たちはこれまで歩んできた道をはっきりと記憶し、常に思い起こさなければならない。台湾の今日の民主主義は、絶対に自然に得られたものではない。そうだからこそ、私たちは現在を大切にし、団結し、得難い民主、自由、人権を共に守っていくことができる」と語りました。
また、蔡英文・総統は、ウクライナの人たちが自分たちの国家、民主・自由のために団結し、侵略に抵抗していることを、全世界の人たちが見ていると指摘した上で、「国家の主権、民主・自由を守ろうとする彼らの決意は、自由・民主を追求する全世界の人たちを動かした。そして、それによって国際社会はさらに一歩進んで、ウクライナを支持する力を強めた」と指摘しました。
蔡英文・総統は、大規模な人権侵害に対してその社会が向き合い対処する試みである「移行期の正義」については、蒋介石・元総統を記念して建設された中正紀念堂の処遇に関する問題を取り上げ、権威主義の象徴を排除する上で、政府は慎重に進めており、民主国家は権威主義的な方式で退任した総統を記念すべきではない。「これが私たちの原則だ」と強調しました。