パイナップルに続いて、台湾産バンレイシの輸入も中国で禁止されたことから、日本では「日本で売って欲しい」との声が上がっているのをうけ、台湾貿易センター(TITRA)東京事務所の陳英顯・所長は15日、バンレイシの一種である冷凍アテモヤを初めて日本の実店舗に打ち出すとし、すでに東京の多くの駅に広告を出していると明らかにしました。これまで、日本では台湾産バンレイシは、ネットショップでしか取り扱われていません。
陳英顯・所長は、台湾産アテモヤは台湾東部・台東の大目釋迦(大目バンレイシ)と、ペルーのバンレイシを交配した新たな品種で、世界でも台湾でしか量産されない。産地は台東で、年間生産量は5万7000トン、そのうち1万6000トンが輸出される。今は冷凍技術の発達によって、冷凍した形で日本へ輸出することができると説明。
17日に東京で冷凍アテモヤの発表会を開催するほか、東京銀座、日本橋、六本木、品川などの地下鉄、または電車の駅にも広告を出しています。3月には、京都の地下鉄にも広告を出すということです。
今回の冷凍技術は台東改良場が開発した新たな技術で、昨年12月に業者に技術移転し、今回がこの冷凍技術を使った初の海外市場への輸出となります。日本が初の輸出先で、台湾内でも市場には出ていません。
陳英顯・所長は、日本での市場の反応を見て、将来的にはアメリカ、シンガポール、香港、中東などの高所得の国や地域にも販路を拡大したいとしています。
なお、農業委員会の戦略では、初期の計画として、輸出目標は5000トンとし、そのうち2000トンを日本向けの冷凍品としています。
オンライン販売を担う3つの業者のうちの一つ、KKday日本支社の林恭慶・副社長は、冷凍した台湾バンレイシは「果物界のルイ・ヴィトン」であり、高級で、日本では一定の購買力があり、品薄になることを心配しているとのことです。
(編集:中野理絵/王淑卿)