科技部に所属する国家実験研究院、台湾最高学術研究機関・中央研究院、高雄栄民総病院、民間企業の「矽基分子(Molsentech/モルセンテック社)」が共同開発した、世界初の「新型コロナウイルス快速検出チップ」が1月25日に発表され、2月に市販が開始される見通し。
「新型コロナウイルス快速検出チップ」は、最短3分でウイルスを検出、20分以内に完全な検査結果が分かる。ウイルス量の少ない感染初期やウイルスの潜伏期間でも感染者を絞り出すことができる。このチップは、2021年末に衛生福利部食品薬物管理署(TFDA)による緊急使用許可(EUA)を取得し、2月に市販される予定。日本、アメリカにおけるEUA申請の準備もしており、今後は世界各地に供与される狙い。
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科技部に所属する国家実験研究院、台湾最高学術研究機関・中央研究院、民間企業の「矽基分子(Molsentech/モルセンテック社)」が共同開発した、世界初の「新型コロナウイルス快速検出チップ」が1月25日に発表され、2月に市販が開始される見通しです。
現在、新型コロナウイルスの検出方法は、抗原検査、抗体検査、PCR検査の3種類です。抗原検査と抗体検査は15分で結果がわかりますが、偽陽性や偽陰性が出る可能性があります。PCR検査は精度が高いものの、結果が出るまで90分以上かかり、操作方法も複雑なため、あまり普及していません。
快速検出チップは、最短3分でウイルスを検出、20分以内に完全な検査結果が分かります。2021年年末には衛生福利部食品薬物管理署より緊急使用許可(EUA)を取得しており、今年2月にも市販される見通しです。値段は抗体検査とPCR検査の間となります。
モルセンテック社の褚家容・執行長「商業的観点から考え、定価を台湾元3000元にしていたが、早く市場に参入するため、いまは5割引、4割引の価格で医療施設に提供している」
「新型コロナウイルス快速検出チップ」技術の核心となるのは、中央研究院物理研究所の陳啟東・研究員とその研究グループが数年かけて、半導体の技術をもとに開発した「シリコンナノワイヤ電界効果トランジスタ」です。当初は唾液による急性腎不全、口腔がんなどの検出をターゲットにしていましたが、後に新型コロナウイルスの検出に使い、より良い成果を挙げました。
台湾南部・高雄市の高雄栄民総病院の陳垚生・副院長によりますと、快速検出チップの感度は96.8%、特異度は95.1%、Ct値35以下の検体の陽性一致率は100%です。つまり、ウイルス量の少ない感染初期や潜伏期間にも、感染者を絞り出すことができます。開発陣は日本とアメリカにおけるEUA申請の準備を進んでおり、今後はこのチップを世界各国に供与する予定です。
(編集:曾輿婷/王淑卿)