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国交国のパラオ大統領が台湾に不満、トラベル・バブルが進まず

  • 22 November, 2021
  • 早田健文
国交国のパラオ大統領が台湾に不満、トラベル・バブルが進まず
パラオのウィップス大統領(左から4人目)はことし3月末、訪問団と共に台湾を訪れ、パラオ観光を宣伝した。(写真:CNA)

台湾の国交国であるパラオのウィップス大統領はこのほど、台湾との間で締結した観光客受け入れの「トラベル・バブル」が進んでおらず、11月は双方を結ぶ飛行機の便が一つもないことに不満を示し、パラオ市場に危害を与えていると指摘しました。

パラオは、台湾が国交を結んでいる15カ国のうちの一つです。世界的な新型コロナウイルス感染拡大の中で、海外旅行を復活させようと、台湾とパラオの間で、感染対策を取りながら海外旅行を行うことができるようにする「トラベル・バブル」が締結され、そのスタートに当たって今年3月末、パラオのウィップス大統領が訪問団と共に台湾を訪れました。

しかし、その後、5月半ばから台湾の域内で新型コロナウイルスの市中感染が拡大したため、パラオとの「トラベル・バブル」もストップしました。8月14日になってようやく再開され、旅行先のパラオでワクチン接種ができるとして、台湾から多くの観光客を集めました。

しかし、このパラオとの「トラベル・バブル」で、双方を結ぶ航空路線を担当している中華航空(チャイナエアライン)は最近、パラオ路線の運航を停止し、現在も再開していません。このため、11月は1便も運行されていません。これに対してウィップス大統領は、中華航空のやり方はパラオ市場に危害を与えるもので、中華航空は少なくとも毎週1便、パラオ路線を運航するべきだと批判しました。

これについて台湾の外交部は、台湾とパラオの「トラベル・バブル」は、新型コロナウイルス感染対策、台湾の消費者の選択、企業の商業利益などの影響を受けており、外交部としては引き続き、関係機関や業者と運行状況を効果的に改善する方法を検討すると表明しました。

外交部によりますと、台湾とパラオの「トラベル・バブル」が4月1日に始まって以来、航空機はすべて中華航空の飛行機が使用されており、これまでに30便余りが運行され、2300人以上を輸送しています。外交部は、サービスの質は高く評価されており、外交部としても台湾からパラオへの観光旅行の促進に果たす中華航空の努力を評価していると指摘しました。

また、王国材・交通部長はこれについて、中華航空は、8月と9月は、毎週2便を運航しており、搭乗率はいずれも7割以上に達していたが、11月以降は1便の乗客数が10数人に減っており、このため中華航空は運行を停止したと説明しています。パラオで新型コロナウイルス・ワクチンを接種することができるということで増えたパラオへの観光客ですが、台湾でのワクチン接種率が上昇するのにつれて、減少を開始したためです。

現在、交通部と外交部は、この問題を重視しており、中華航空、それにパラオ・ツアーを販売している旅行代理店と話し合いを行っており、パラオへの「トラベル・バブル」の発展と航空路線の運航の安定を目指しています。

今年3月末にパラオのウィップス大統領が台湾を訪問し、蔡英文・総統と会見したた際、双方はこの「トラベル・バブル」を通じて台湾からパラオを訪れる観光客を年間延べ10万人に増やすことを希望すると表明していました。これについて王国材・交通部長は、これまでのところ約1万人で、新型コロナウイルス感染拡大前とほぼ同じ水準だと指摘しています。

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