蔡英文・総統が2日午前、半導体受託製造(ファウンドリー)の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の創業者である、張忠謀(モリス・チャン)氏を、APEC・アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席する特使として任命することを明らかにしました。
張忠謀(モリス・チャン)氏が蔡・総統の代表としてAPEC首脳会議に出席するのは、5回目です。今年のAPECの議長国はニュージーランドです。ニュージーランドは、7月16日に非公開の非公式首脳会議を開催し、新型コロナウイルスの感染状況と新型コロナウイルスのパンデミックが経済にもたらした衝撃について話し合ったことに続き、台湾時間12日夜、オンラインで首脳会議を開催します。
蔡・総統によりますと、張忠謀(モリス・チャン)氏は、7月の非公式首脳会議で、新型コロナワクチンと経済振興の議題について台湾の理念と主張を伝えました。12日に開催される首脳会議では、ポストコロナ時代のチャンスと挑戦に焦点を当てる予定です。
張忠謀(モリス・チャン)氏は、自由貿易に対する台湾の支持と堅持を伝えると共に、APECは、今後も自由貿易の精神に則ってポストコロナ時代の経済の振興を加速させ、信頼できるグローバルサプライチェーンを確保するよう期待を表明します。
張忠謀(モリス・チャン)氏はまた、今回の首脳会議への出席を機に、台湾によるCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)加盟のために、より多くのAPEC会員国の支持を取り付けるよう努力するということです。
蔡・総統は、「今年9月、台湾はCPTPP加盟を正式に申請した。台湾によるCPTPP加盟は、加盟国の産業連携を促進することができ、地域の経済安全保障を強化することも出来る。そのため、張忠謀(モリス・チャン)氏に、今回の会議の中で、台湾によるCPTPP加盟について、より多くのAPEC会員国の支持を取り付けるよう願った」と説明しました。
一方、張忠謀(モリス・チャン)氏は、蔡・総統の代表としてAPEC首脳会議に参加することが出来て非常に光栄に思うと述べ、蔡・総統の指示通りに、会議で台湾がCPTPPに加盟したい意向を表明すると共に、台湾の貿易総額は、CPTPPで大きな比重を占めており、CPTPPが要求している高いハードルに非常に近いことも強調すると明らかにしました。
なお、今年は台湾がAPECに参加して30年目という節目の年に当たります。