蔡英文・総統がアメリカの著名なニュースチャンネルCNNの独占インタビューを受けた際、北京当局からの脅威が日増しに増大していると述べ、アメリカ軍が台湾で国軍の訓練を手伝っていることをはじめて認めました。1979年、中華民国とアメリカとの国交断絶後、国家元首が公の場でアメリカ軍の台湾における滞在を認めたのは、初めてで、注目を集めています。
内閣に当たる行政院の蘇貞昌・院長は29日、報道陣の取材を受けた際、台湾とアメリカは、民主と自由などの共通の価値を持っており、非常に重要な貿易パートナーでもある。双方は地域の平和と安定を共に守っている。台湾とアメリカとの関係は、蔡・総統リードの下、これまでにない良好な状態にあり、アメリカ軍が台湾で国軍の訓練に協力するのも当たり前のことだと説明しました。
一方、国防部(日本の防衛省に相当)の邱国正・部長は29日、報道陣のインタビューに対して、アメリカの部隊が台湾に駐留するのではなく、アメリカ軍の関係者が台湾に来て国軍の訓練に協力すると重ねて強調しました。
邱国正・国防部長は、「我々の解釈は、アメリカ軍数人が台湾に来て交流を行い、国軍の訓練に協力している。一日で帰るわけには行かないので、短期滞在になる。訓練が終わったらすぐアメリカに帰った」と説明しました。
なお、台湾とアメリカとの軍事交流が20年以上も続いているかとの質問に対して、邱国正・部長は、双方が密接に交流を行っていることを認めながらも、中国側には誤解があると指摘、それはアメリカの軍隊が台湾に駐留しているのではなく、国軍の訓練に協力しただけだと改めて強調しました。
なお、蔡・総統のインタビュー内容について、中国側は、「台湾独立を許さない」、「台湾独立という国を分裂させる行為への打撃にはコストを惜しまない」との立場を示しました。