台湾産ザボンの日本向けの出荷が、13日に始まりました。13日に出発する最初のコンテナで輸送されるザボンは、9月21日の中秋節に間に合わせて、日本のスーパーマーケット・チェーンでの販売が始まる見込みです。
台湾産のザボンは、これまで輸出の99%が中国大陸向けでしたが、昨年、20年ぶりに日本への輸出に成功し、今年はさらに輸出を増やすことを目指しています。
ただし、日本への輸出は、あらかじめ摂氏1度以下で、12日間連続の低温検疫処理を行うことが求められており、貯蔵時間が長いため余分なコストがかかり、また低温で貯蔵した場合、果物の日持ちが短くなるため、かなり難しいものとなっています。
ザボンは、台湾では三大年中行事の一つである中秋節につきものの果物とされていて、中秋節前が収穫の最盛期となっています。これまで、輸出のほとんどが中国大陸向けでした。しかし、台湾の果物の中国大陸向け輸出では、今年3月に中国大陸が虫が検出されたことを理由に台湾産パイナップルの輸入を全面的に禁止しています。
輸出先が中国大陸に集中することによって生まれるリスクを分散するため、行政院農業委員会では近年、中国大陸以外の市場開拓を進めており、輸出業者に補助を提供する形で、中国大陸以外への輸出を奨励しています。ザボンについては、輸出先によって補助金の金額は1キログラム当たり5台湾元から25台湾元(日本およそ20円から100円)です。
こうしたことから、ザボンについては、今年は中国大陸向けの比率が77%に低下する見込みです。
ザボンの輸出は、中国大陸向けの比率が低下していますが、全体の輸出量は増加を続けています。2018年の輸出量は3300トン余りでしたが、昨年2020年には
5142トンに増加しました。今年の輸出目標は5500トンでしたが、9月12日までですでに5800トンに達し、目標を超えています。。
日本向けの輸出は、今年、50トン以上を予定しています。
これについて行政院農業委員会農糧署の胡忠一・署長は、胡忠一・署長は「ザボンの実の中心に針を刺し、温度を摂氏1度に下げて、それを12日間続けなければなりません。その間の処理は非常に大変です。まず、生産者グループを指定し、生産者グループはどの国・地域に輸出するかによって、輸出先の国・地域ごとにそれぞれ異なった農園の管理、農薬の使用方法に注意しなければなりません。そのプロセスは、非常に注意が必要です」と話しています。
胡忠一・署長は、この2日間、台湾は台風14号に見舞われましたが、ザボンのほとんどが収穫を終えているということです。今年の収穫量は少なめですが、実を結ぶ時期の3月から5月にかけて台湾は水不足だったことから、ザボンの成長にはかえって適した気候となり、雨が多い6月、7月にたっぷり水分を吸って、果汁が多く、香りが濃厚な、品質が特に高いザボンに育っていると説明しています。