台湾では8月31日に、ワクチンの2回接種を終えた本国人パイロット(感染者番号16066)が新型コロナウイルスに感染したことが確認されてから、9月3日には、新たに本国人パイロット2人の感染が確認されました。感染者番号は16119と16120です。
台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」の陳時中・指揮官によりますと、新たに感染した2人のパイロットは、同じ便でオーストラリアのブリスベンから帰国しました。2人ともワクチンの2回接種を済んでいますが、抗原検査は陽性でした。2人の接触者75人は、在宅隔離を受けています。3日時点で、在宅隔離者のうち、54人はウイルス検査を受けました。検査の結果、2人が陰性、1人が陽性、残りは結果待ちです。ウイルス検査で陽性が出たのは、感染者番号16120のパイロットの息子。Ct値は11、感染者番号は16122となっています。
陳時中・指揮官は、これらの感染例は、インド由来の変異株「デルタ株」に感染している可能性があるため、航空機の乗組員を対象とした、「帰国後の防疫検査規定」を、本来の予定日である9月15日から前倒して、3日から実施すると発表しました。
感染者番号16122が通っている学校は、3日から16日まで、14日間臨時休校しています。学校の生徒と教職員2400人にはPCR検査を実施。感染者と同じクラス、同じ授業を受ける生徒およびその家族合計500人は、集中隔離施設に送られ、14日間の隔離を受けています。
陳時中・指揮官によりますと、最初に感染した感染者番号16066のパイロットの接触者26人は、ウイルス検査は全員陰性でした。全員北部の桃園市に暮らしているため、活動範囲も桃園市がほとんど。ただし、台湾北東部・新竹県と苗栗県へはそれぞれ一回訪れたということです。指揮センターは新竹県と苗栗県の衛生局にウイルス検査と在宅隔離の対象者を拡大するよう指示しました。
なお、桃園市では3日より、防疫対策を強化しています。集会・イベントの参加者数は室内50人、屋外100人まで。病院と長期介護施設ではお見舞い禁止。入院患者の付き添いは1人までとなっています。強化版防疫対策は、暫定9月9日まで実施する予定ですが、今後はウイルス検査の結果を見て、随時調整するということです。
中央感染状況指揮センターの統計によりますと、台湾では現在、デルタ株による感染者が95人、そのうち域内感染は13人、いずれも今年6月に屏東県で発生した集団感染に関係しています。域外感染は82人、そのうち、ワクチンの接種を受けても感染した症例は11人です。
(編集:曾輿婷/王淑卿)