台湾が中国の製薬大手、「上海復星医薬」と契約をして購入したファイザーワクチン(BNTワクチン)第1陣の195万回分が、8月末か9月初旬に台湾に到着する見通しです。
台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」の陳時中・指揮官によりますと、これらのワクチンは本来「上海復星医薬」が注文し、8月下旬に出荷されるものですが、中国では緊急使用許可(EUA)の取得が間に合わないため、上海復星医薬はそれをトルコへ販売する予定でした。台湾はそれらのワクチンを台湾に輸送させることに成功しました。
これらのワクチンの箱には、商品名「復必泰」という文字が、ワクチンの瓶には「復星医薬」の文字が印刷されています。陳時中・指揮官は26日、「わずか3時間で受け入れることを決めた」と話しました。陳時中・指揮官によりますと、蔡英文・総統と蘇貞昌・行政院長に意見を伺ったところ、ふたりとも台湾の防疫に役に立てれば、陳時中・指揮官に判断を任せることに同意しました。しかし、自分にとって「一番重要なのは、それは製薬会社であるドイツのビオンテック社が製造したものかどうかということだ」と話しました。
なお、台湾の電子機器受託生産大手・鴻海精密工業(ホンハイ)の創業者・郭台銘氏がこのほど、ヨーロッパに向かい、ビオンテック社の幹部と対面したため、鴻海精密工業(ホンハイ)傘下の永齢基金会、台湾の半導体製造大手・台湾積体電路製造(TSMC)、そして台湾の仏教系慈善団体、慈済基金会が注文したファイザーワクチンは9月末に出荷、予定通りに9月から10月にかけて順次台湾に到着する見込みです。
陳時中・指揮官は、「郭台銘氏がヨーロッパに向かい、ビオンテック社の幹部と対面したため、台湾が注文したファイザーワクチンは、予定通りに9月末に出荷されるだろう」と話しました。
(編集:曾輿婷/王淑卿)