国立中央大学は23日、中央大学北極探索隊が北極圏での科学的な観測に成功したと発表しました。
この探索隊に参加したのは、中央大学地球科学学科の郭陳澔・教授で、ほかの海外の研究者2人と共に北極圏に赴き、6日間にわたって観測を実施しました。
一行は7月30日に台湾を出発し、ノルウェーの首都オスロの専用ホテルで10日間の自主隔離を行い、4回のPCR検査を受けた後、8月11日にようやく北極圏研究の重要な拠点となっているロングイェールビーンに到着し、観測を開始しました。
一行はロングイェールビーンから船で100キロメートルの場所にキャンプを設け、各種の測定装置やドローンなどを使って、地形、地質、地球物理などに関する観測を行いました。
この間、一行は氷河の上を、器材を担いで毎日10キロメートルほど歩いて、合わせて40個の地震測定器を設置しました。今後、こうした測定器が、豊富なデータを記録してくれることが期待されています。また、今回の調査では、25億年前の先カンブリア時代の地層が表れている部分を発見しています。
郭陳澔・教授は、「台湾ではこれまで、チームでこうした探索を行うことはなく、国家、あるいは大学単位で行われていない。通常は個人で行っている。私は、これはかなり困難なことだ思う」と語っています。
今回の探索は、ポーランドのニコラウス・コペルニクス大学極地ワークステーションの協力を受けて進められたもので、今後、双方はより多くの研究協力を進める考えです。今回の研究の成果は、11月にポーランドで開催される極地研究の国際シンポジウムで発表される予定です。