李登輝基金会はこのほど、「李登輝秘録」の中国語版の出版発表会を開催しました。
李登輝・元総統が亡くなって1年になります。この「李登輝秘録」は、日本の産経新聞の論説委員である河崎真澄さんが執筆したもので、1年前に日本語で出版されたものです。今回、台湾で中国語版が出版されました。
「李登輝秘録」の中国語版には、日本の安倍前首相が追悼文を寄せています。安倍前首相はこの中で、李登輝・元総統が「台湾に自由、民主、人権と普遍的な価値をもたらすと共に、現在に至る日台関係の礎を築いてきた」と指摘し、深い敬意を示しています。
また、「李登輝・元総統の温かい笑顔と力強い握手、台湾への揺るぎない愛情と使命感、日本に寄せる温かい期待の言葉を、今も忘れることはない」と述べています。
李登輝基金会の董事長で李登輝・元総統の次女である李安妮さんは、「この本は私にとってほとんど新鮮な内容はないが、この本に記録されている父母が日本を訪問した時の話などを読むと、涙がこぼれてくる」と語りました。また、李登輝・元総統が生前に語ることのできなかった遺言は、「台湾の民主はさらに強化しなければならない、台湾の人民はさらに団結しなければならない」ということだったと明らかにしました。
著者である河崎真澄さんは、ビデオで挨拶を述べ、「李登輝・元総統が亡くなって1年後、台湾と世界の情勢はい以前と大きく異なっている。それには、日本がかつてないスピードで台湾にワクチンを贈ったこと、G7サミットでの共同声明で初めて台湾海峡の平和・安定の重要性が取り上げられたことなど、台湾をめぐる地縁関係がますます国際社会から重視されるようになっている。これはいずれも、李登輝・元総統が背後で支えてきた結果だ」と語りました。