中秋節が近づくと、台湾ではザボンの収穫の最盛期に入ります。台湾の三大節句の一つである中秋節は、旧暦8月15日、今年は9月21日がその日に当たります。
台湾の農業行政を管轄する行政院農業委員会は、昨年に続いて今年も、ザボンの消費を促進するため、「柚香券」と名付けられた割引券を発行するなど、販売促進措置を実施し、価格の安定を目指しています。
ザボンの栽培面積が台湾で最も広いのは、台南市麻豆区で、「麻豆ザボン」はザボンの高級ブランドとして高い人気を誇っています。
麻豆区の農協に当たる「麻豆区農会」はこのほど、今年の「麻豆ザボン」の販売開始を宣伝するため、記者会見を開催しました。これには行政院農業委員会の陳吉仲・主任委員、黄偉哲・台南市長が参加し、新鮮なザボンのギフトセットや加工品の宣伝に一役買っていました。
行政院農業委員会の陳吉仲・主任委員は、台湾各地の主要産地で相次いでザボンの収穫が始まり、市場に出回っていると指摘し、農業委員会としては関連の措置を採用して、価格安定に努めると強調しました。そのうち、割引券の発行のほか、比較的に見栄えの悪いザボンを買い上げて、エッシェンシャルオイルや洗剤に加工する方針で、1500ヘクタール分のザボンを買い上げる予定です。これによって、台湾内で販売されるザボンの価格安定を図ります。
陳吉仲・主任委員によりますと、昨年の台湾からのザボンの輸出は5100トン余りでしたが、今年は5500トンに増やすことを目指しています。ただ、運賃が高騰していることから、政府が輸出奨励金を拠出して、輸送費用を補います。日本への輸出では1キログラム当たり15台湾元、カナダは13台湾元、その他の国・地域は5~7元の奨励金を出して輸出を促進し、台湾で販売されるザボンの価格安定に役立てます。