台湾の新型コロナウイルス感染症の防疫警戒レベル3が2に引き下げられ、台湾北部の台北市と新北市は8月3日から、飲食業での店内飲食を解禁しました。
中国宮殿式の建築の美しさで知られる台北市のランドマーク、圓山大飯店(ザ・グランド・ホテル)は4日から、基隆河、台北101など台北市の絶景、シティビューが一望できる客室20室を開放し、中華民国台湾の歴代総統が外国の貴賓をもてなす料理を楽しめる食事プランを提供しています。客室での歴代総統祝宴メニュー提供は、開業70年初めてです。
グランドホテルの林育生・董事長は、「絶景客室で祝宴メニューを提供するのは、開業70年で初めて。これはコロナの感染予防のためでもある」と説明しました。
グランドホテルは1952年に開業してから、中華民国のもう一つの玄関口として、歴代の総統が国家元首レベルの外国の貴賓を接待する場所となっています。林育生・董事長によりますと、歴代の総統が貴賓をもてなすメニューは、グランドホテルの重要な文化財になっています。メニューの料理を再現するため、ホテルのシェフたちは苦心して料理を習い、その味を守ってきました。
林育生・董事長は、「これらの料理は、どれも非常に手間がかかる。作り方がわからなくなった料理もあるが、シェフたちはその料理を忠実に再現しようとするよう、当時の料理人を訪ねた。これは非常に有意義なことだ。国とこのホテルの豊かな文化的な要素を、料理を通して伝えようとしているのだ」と話しました。
林育生・董事長は、歴代の総統祝宴メニューを同時に楽しむのは、今回が初めてだと強調しました。
林育生・董事長は、「外国の元首でさえも、1人の総統のおもてなし料理しか食べられなかった。しかし、この食事プランなら、一気に5、6人、さらに7人の総統のおもてなしを楽しむことができる。総統たちが選んだメニューと、グランドホテルの過去70年のグルメの精髄を、ぜひ楽しんでもらいたい」とアピールしました。
なお、かつて蒋介石・元総統の避難経路として建設された、グランドホテルの地下トンネルのガイドツアーも食事プランのボーナスとして付いています。グランドホテルの地下トンネルは、2019年に西側が開放された時、17万人もの観光客を引き寄せました。今年の3月に東側の地下トンネルが開放されたあとも、ホテルが満室に、レストランの売上も前年の10倍以上に成長しました。コロナ禍のため、地下トンネルのガイドツアーは一時中止となりましたが、8月4日からは、毎日人数制限を設けた上で再開されています。
(編集:曾輿婷/王淑卿)