台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」の陳時中・指揮官は9日、各国で新型コロナウイルスのデルタ株の感染が拡大していることから、海外から台湾への渡航制限のレベルは維持する必要があると指摘し、短期内に渡航規制と台湾に入ってきた後の検疫措置を緩和する考えのないことを明らかにしました。
また、感染が少ない国・地域同士で感染防止措置を行った上で海外との観光往来を認めるいわゆる「トラベルバブル」の復活については、明確な時期を示しませんでした。
これは、9日に行政院が開催した拡大防疫会議の中で、陳時中・指揮官が語ったものです。
陳時中・指揮官は、台湾内の市中感染は、この1週間は74人で、前の週の104人から3割近く減少しているが、依然として少数の感染やクラスター発生が続いており、しかも感染対策のレベルが上から3番目の「レベル2」に引き下げられた後、街中や公共交通機関で人出が増えており、感染防止対策については引き続き慎重に対応すべきだとの考えを示しました。
また、ワクチン接種後、海外から台湾に入る際の検疫措置をいつから緩和できるのかについて、陳時中・指揮官は、ワクチンを接種してもやはり感染するため、十分な時間をかけて、変異株ウイルスの状況を確認すると共に、台湾でのワクチン接種率が一定程度に達してから初めて、検討することができると指摘しました。