蘇貞昌・行政院長は2日、8月10日以降に新型コロナウイルス感染対策の規制措置をさらに緩和するかどうかについて、政府関連部門に対して検討を指示しました。
台湾では、新型コロナウイルス感染対策が先週7月27日、4段階あるうちの上から2番目の「レベル3」から、上から3番目の「レベル2」に引き下げられ、多くの規制が緩和されました。「レベル2」の感染対策は、8月9日までが予定されています。
蘇貞昌・行政院長は、感染対策レベルの引き下げ後も、新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」に対して感染状況に対する観察を続けるよう指示すると共に、政府関連部門を集めて規制措置の執行状況を確認した上で、8月10日以降に規制をさらに緩和することができるかどうか検討するよう指示しています。
蘇貞昌・行政院長は、2日に政府の拡大防疫会議を開催し、世界での感染状況、感染対策、医療物資の備蓄状況、ワクチン接種状況、そして感染対策を「レベル2」に引き下げた後の執行状況などについて討論しました。
この中で、「中央感染状況指揮センター」は、世界的にデルタ株ウイルスの感染が拡大しており、台湾の周辺の国・地域では、中国大陸を含めて、感染が拡大する現象があるが、台湾では感染対策レベルを引き下げてから1週間になるものの、感染状況は安定に向かっていると指摘しました。
また、新型コロナウイルス・ワクチンの接種状況は、少なくとも1回接種した人の割合が33.48%に達しており、延べ825万人に上っているということです。
これについて蘇貞昌・行政院長は、世界での感染状況が緩和しておらず、周辺の国家・地域で感染が拡大していることから、水際対策のレベルは引き続き維持しなければならないとの見解を示しました。
一方、新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」の指揮官を兼任する陳時中・衛生福利部長は2日の定例記者会見で、「7月27日に警戒レベルを『レベル3』から『レベル2』に引き下げて以来、感染状況に大きな変化はなく、感染確認は依然として少なく、感染ルートが不明な感染者はすでに20日連続で1日当たり10人を下回っている。状況は良好だ。だが、先週の感染状況は、警戒レベル引き下げによる影響をそのまま表すわけではなく、レベル引き下げによる影響は今週、または来週になってようやく分かってくる」と指摘しました。
その上で、「近隣の国家・地域で感染が拡大しており、私の観察によると、ワクチンの接種率がどの程度であれ、感染対策を緩和すれば、新たな感染の波がやって来る。したがって、一定程度のレベルの規制とワクチン接種を組み合わせて実施する必要がある。このため、8月9日以降も、『レベル2』の警戒を維持する必要があり、大幅な変更はない」と述べました。