台湾における新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着きを見せていることから、台湾全域を対象に発令されている、感染症警戒レベル3は、7月27日から8月9日まで警戒レベル2に引き下げられます。警戒レベル2は、感染状況が最も深刻な警戒レベル4からツーランク下のものです。
感染症警戒レベルの引き下げにより、多くの制限策が緩和されます。その中でもレストランや飲食店での店内飲食の開放に注目が集まっています。台湾では共働きの家庭が多く、外食人口が多いです。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、コンビニエンスストアのイートインを含めて店内飲食が禁止されていました。この禁止令はすでに解除されましたが、台湾の地方自治体のうち、離島の澎湖だけが店内飲食を認めており、他の地方自治体はいずれも店内飲食を禁止しています。暑い中、冷たい飲み物を買ってコンビニで一休みしようとしても出来ない状態が続いています。バイキングや一般のレストランでは、テイクアウトしか出来ないので、収入が激減、みんな悲鳴を上げています。
一部の地方自治体は、感染症警戒レベルの引き下げと共に、7月27日から条件付きで店内飲食を開放する決定を明らかにしました。しかし、台湾北部・台北市と新北市は、27日以降も店内飲食を禁止すると発表しました。なぜかといいますと、5月中旬、台北市の風俗業を中心に感染が拡大し、台北市をドーナツのように取り囲む新北市にも飛び火し、後に台湾全域に広がり、24日時点でも、台北市と新北市の新規感染者が最も多いからです。
台北市と新北市が市内には、顕著な症状がないため気づいていない「隠れ感染者」がまだいるとして、店内飲食を暫時開放しないと決めたことについて、台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」陳時中・指揮官は、台北市と新北市の決定に理解を示すと共に、一日生活圏である台湾における人流がもたらすリバウンドに憂慮を示しています。
陳・指揮官は、発熱などの疑わしい症状があった場合、公共施設や公共交通機関の利用を止め、どうしてもいかなければいけない場合は、マスクの着用などの防疫対策をちゃんと講じるよう呼びかけています。