中華民国台湾の外交関係に新たな突破口が開いた。外交部は20日、東ヨーロッパのリトアニア共和国に「台湾代表処」を設置すると発表した。18年ぶりのヨーロッパにおける代表処(大使館に相当)開設というだけでなく、アフリカのソマリランドに続き2つ目の「台湾」名義での代表処となる。米国の対台湾窓口機関、米国在台湾協会(AIT)も特別にニュースリリースを出し称賛を表した。注目すべきは、リトアニアは中国と国交を結んでおり、その中においての「台湾」名義での代表処開設となる初の例となる点。与党・民進党の議員は、二重承認の暗黙のモデルだとし、、台湾の外交関係拡大にもいい影響を与えると期待している。
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外交部は20日、東ヨーロッパのリトアニア共和国に大使館に相当する「台湾代表処」を開設すると発表しました。台湾がヨーロッパに代表処を設置するのは、2003年のスロバキア以来18年ぶりです。
また、アフリカのソマリランド共和国に続き、2つ目の「台湾」を名義とした代表処となります。
リトアニア共和国は、9月に台湾に2万回分のアストラゼネカ製ワクチンを無償提供することと、今年の秋に出先機関を設置することを発表しましたが、それだけでなく更なるうれしいニュースです。
外交部の吳釗燮・部長は、タイワンツキノワグマとリトアニア国旗が描かれ、リトアニア語で「ありがとう」と書かれ、両国の友好を表した外交部特製マスクを着けて会見に登場し、
「台湾はまもなくリトアニアの首都・ビルニュスに『駐リトアニア台湾代表処』を開設する」
と発表しました。
外交部の吳釗燮・部長
「台湾とリトアニアは民主主義体制を守るための戦略的前線に位置している。お互いの価値観を共有し、緊密な連携をとることで、両国民が共に国際社会においてポジティブな力を発揮することができると信じている。」
ヨーロッパの北東部に位置するリトアニアは、人口およそ280万人。面積はおよそ6万5,300平方キロメートルで、台湾の1.8倍に相当します。
レーザー、バイオテクノロジー、人工衛星、情報などの産業において実力も高く、森林資源や農牧業産品も豊富です。
1991年9月に中国と国交を樹立していますが、今回、台湾からの「台湾」名義での代表処設置に同意しました。これは中国と国交を結んでいる国としては初の例となります。
この発表を受け、与党・民進党の王定宇・議員は
「二重承認の暗黙のモデルだ。もし発展していくことができれば、台湾の外交において、世界各国と台湾の関係について、特に中国のイメージについてもすべてにプラスとなる。」とコメント。
最大野党・国民党の陳以信・議員は
「これはプラスの発展だ。北京はおそらく反発するだろう。しかし、リトアニアにとっては重要性はそんなに高くはない。今後の経済貿易関係が重点であることから、名義において新たな突破口が開いたというが、実はそれほど大きいことではない。」と語り与野党議員の見方は異なっています。
なお外交部は、駐リトアニア代表処の編成と予算は、行政院の承認を受ける必要がある。さらには最適な場所を探していると補足しました。
またヨーロッパの他の出先機関については、現在のところ名称の変更の予定はないとしました。
(編集:中野理絵/王淑卿)