台湾における新型コロナウイルスの感染拡大はまだ収束の兆しが見えません。8日には新規域内感染者が219人増え、累計感染者数が1万1694人になりました。死亡者が新たに22人増加し、累計308人になりました。
台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」の陳時中・指揮官は、「PCR検査の陽性率は低くなったが、まだ気を緩めてはいけない」と話しました。
また、陳時中・指揮官は7日の記者会見で、若者の感染率は上昇傾向にあると明らかにし、これはおそらく、若者の防疫意識が緩んだのが原因だと推測しました。
陳時中・指揮官は、「7日の感染状況のうち、若者の感染率が25.2%に上昇した。これはおそらく、若者の防疫意識が緩んだのが原因だ。先日の感染状況が比較的安定していたのを見て、他の地域への移動が増え、集会もするようになったから」と分析しました。
なお、台湾北西部・苗栗県のハイテク企業3社で発生した集団感染は、8日時点で累計感染者数が243人になりました。そのうち、半導体のパッケージング・テスト大手の京元電子(キング・ユアン・エレクトロニクス)では210人の感染が確認され、そのうち本国籍が40人、外国籍が170人です。同社の外国人従業員のうち、濃厚接触者960人が集中隔離施設で隔離され、比較的感染リスクの低い外国人従業員1027人はワンルームの宿舎で在宅隔離を行っており、9日には2回目のPCR検査を受ける予定です。同社の本国籍従業員およそ5000人は、11日と12日に2回目の検査を受ける予定です。
このことを受け、指揮センターは50人以上の外国人労働者の宿舎1168ヶ所に対して実地調査を行っています。外国人労働者の隔離、従業員宿舎の入居者数の減少、補助金を支給し防疫ホテルに移住させるなどの対策をもとっています。
そのほか、陳時中・指揮官は、12日から迎える端午の節句の3連休には、不要不急の帰省や長距離の移動を自粛するよう呼びかけました。定番行事である神様へのお参りについて、必需品の買い出しの回数を減らす、ショッピングモールやお店では、人流抑制を行うなどの防疫対策を取るよう呼びかけました。
陳時中・指揮官は、「お参りを全面的に取りやめることは難しいだろう。ただし、お参りの必需品の買い出しは、一回で済ませる。モールで長時間滞在しないことを心がけてほしい。お店側も、人流抑制を徹底的に実施する。もしそれでも効果がなければ、営業を休止すべき」と説明しました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、台湾における感染症警戒レベルがいつ第4級になるかが注目されています。陳時中・指揮官は、「第4級に引き上げるにはまだ早すぎる。制限が厳しすぎると、社会の防疫疲労度が高まり、台湾の経済発展にも大きな影響を与えてしまう。現段階のポイントは、第3級の防疫規制を着実に行うこと」と強調し、指揮センターは引き続き専門家と話し合いをし、防疫対策を随時調整するということです。
(編集:曾輿婷/王淑卿)