台湾では5月31日、新型コロナウイルスの新規域内感染者が274人、追加・修正の域内感染者が73人増え、15人が新型コロナの感染で亡くなりました。台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」の指揮官を兼務する衛生福利部の陳時中・部長(保健相)は、新型コロナの感染は、コントロールできる範囲に入りつつあるとの見方を示し、二週間以内にRt値が1以下になるよう期待しました。
Rt値は、「実効再生産数」のこと、すでに感染が広がっている状況において、1人の感染者が次に平均で何人にうつすかを示す指標で、新型コロナウイルスの感染拡大・収束状況の変化をグラフ化したものです。
陳時中・指揮官によりますと、5月30日のRt値は、1.02でした。5月13日から15日までの間のRt値は、一時期15になったことがあります。しかし、5月15日に台北市と新北市における感染症警戒レベルが第三級に引き上げられ、そして5月19日に台湾全域の感染症警戒レベルも第三級に引き上げられたあと、Rt値がだんだん低下し、31日時点でのRt値は、1.0に近づいています。これは、感染状況がコントロールできる範囲に向かって改善されつつあることを示しているとして、全国の国民と政府の努力に感謝しました。
陳時中・指揮官は、向こう二週間の感染症警戒レベルも第三級に維持し、Rt値が1以下になるよう努力するとしています。陳・指揮官は、今後の対策として、発症から隔離までの期間を短縮すること、重症者を減らすこと、関連の抗ウイルス薬の購入を急ぐことなどを挙げています。
なお、5月31日時点では、台湾における新型コロナウイルスの域内感染者は7,321人、域外感染者は1,137人、死亡者数は124人です。