新型コロナウイルスの感染拡大を受け、台湾北部・台北市の台北市立聯合病院に救急患者が大量に押し寄せ、救命救急センターでは満床が続き、多くの患者が廊下に横たわっている。医療現場では人手不足により、長時間労働が続いており、患者の受け入れが限界に達している。台北市立聯合病院企業工会(同業者組合)は、市民に対して第一線の医療従事者の声に耳を傾け、医療資源を重症患者に残すよう呼びかけている。
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「患者が机の上に横たわっている。医者は重症患者を優先に対応するため、比較的軽症だが体調の悪い患者は、ただ息切れをしながら待つしかない」と、台北市立聯合病院企業工会(台北市立聯合病院企業労働組合)の幹部、郭蕢瑩さんが話しています。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、台湾北部・台北市の台北市立聯合病院に救急患者が大量に押し寄せ、病床や人手不足が深刻化し、患者の受け入れが限界に達しています。
防護服をしている救命救急センターの医者は対応に追われていて、7時間で水一口しか飲めていません。さらに、労働時間が12時間を超えることは日常茶飯事です。
台北市立聯合病院企業工会のフェイスブックにはこのような書き込みがありました。
「ここ数日、従業員から医療体制が崩壊しかけているとのクレームが続出、みんな患者の対応に追われている。救命救急センターが満床になっても、救急車は続け様患者を搬送してくる。心苦しいけど、『人工呼吸器のある重症病床はない』と患者に告げるしかない。」
台北市立聯合病院企業工会の郭蕢瑩さんは、しばらくコロナ感染者の受け入れを中止、協力にきた助っ人により明確な指示を出すことを、聯合病院に呼びかけています。
台北市立聯合病院はこれに対して、全病院の通常診療と業務量を抑えて、全力で救命救急センターを支援する方針をとっています。一般病室をグループに分けて、新型コロナ専用集中治療室に改築する作業も進んでいます。
連合病院の黄勝堅・院長は、「コロナ専用集中治療室の増設は今も続いている。必ず従業員の皆さんが安心して戦場に赴くことができるようにする」と話しました。
ただし、設備の整備も人員の訓練にも時間が必要です。崩壊の危機に迫られている台湾の医療体制。医療従事者の人力不足と過労の問題は、コロナ禍によってさらに浮上しています。
台北市立聯合病院は、医療資源を重症患者に残すこと、医療従事者の苦労を思いやって、優しくて温かなエールを送るよう呼びかけています。
(編集:曾輿婷/王淑卿)