第74回世界保健機関(WHO)の年次総会である世界保健総会(WHA)が台湾時間24日に始まりました。中華民国台湾は、今年もオブザーバー参加を見送ることになりました。外交部(=外務省)の呉釗燮・部長(=外相)と衛生福利部(日本の厚労省に相当)の陳時中・部長(=保健相)は24日、この結果に対する政府の不満を表明し、それに厳重抗議すると共に、世界各国の強い支持に対しても心から感謝を表明しました。
陳時中・部長は、最近、台湾では新型コロナウイルスの感染が広がっている。これは、感染症に国境はないことを示すと共に、台湾も感染症から逃れることができないことを再度証明している。全世界の防疫ネットワークには抜け穴があってはいけない。台湾は招待されないことは、台湾の損失だけでなく、全世界の損失でもあると述べました。
呉釗燮・外交部長は、WHOが健康を守るという台湾の人々の人権を引き続き無視していることに対して遺憾の意を表すると共に、台湾が全世界の公衆衛生と医療に貢献するよう求める国際社会の声をWHOが無視していることは、国連が再三強調している「誰一人取り残さない(leave no one behind)」という崇高の目標に反することであり、世界各国も台湾の豊かな公衆衛生の経験を共有できないとし、政府を代表して強い不満を表明しました。
一方、外交部の欧江安・報道官も、中国は、台湾によるWHO参与のために適切な手配をしたと繰り返して強調したが、この言い方は事実に反しており、国際社会の認識とも異なっており、台湾の人々の意志にも反していると強調しました。
欧江安・報道官は、「中華人民共和国は、一度たりとも台湾を支配したことはないが、1971年10月25日に採択された第26回国際連合総会2758号決議(アルバニア決議)と世界保健総会(WHA)第25.1号決議を歪曲して国際社会の判断に誤導・錯誤を与えようとしている」と指摘しました。
欧・報道官は、「外交部はここで重ねて表明したい。台湾で行われた国民による選挙で選出された政府だけがWHO、及びほかの国際組織で台湾の2,350万人を代表することができる」と強調、WHOに対して、専門性と中立を守り、中国政府の政治的干渉から脱却して、全人類の福祉と新型コロナウイルス感染症の対策を考え、台湾によるWHOの各会議、メカニズム、活動への参加を早期認めるよう呼び掛けています。