ここ数日、台湾北部では、域内感染者が急増、防疫警戒レベルも第二級に引き上げられました。蔡英文・総統は13日午後、頼清徳・副総統、蘇貞昌・行政院長ら政府高官を集め、国家安全会議ハイレベル会合を開き、各行政機関の新型コロナウイルス対策、およびこれから発生する可能性のある状況について討論を繰り広げました。
蔡・総統は、台湾が現在直面している、域内感染、市中感染の拡大、生活関連物資の買い占めなどは、過去も発生したことがある。しかし、いずれも国民が一致団結して対処したことで、難関を乗り越えたと指摘、みんな気を引き締めて、警戒心を高め、各レベルの防疫対策を強化して現在直面している、新型コロナのパンデミック、台湾の周辺国家の感染拡大、台湾における域内感染の多数発生などに向き合うよう呼びかけました。
蔡・総統は、国家安全会議ハイレベル会合で今後重点的に取り組むべき事項について六項目あげました。
蔡・総統は、まず、感染状況は国家の安全保障にかかわり、感染症の封じ込めは、作戦と同じだと指摘、行政院に対して、中央と地方が各種防疫対策を確実に執行し、感染状況を効果的にコントロールするよう監督すると指示したほか、「中央感染状況指揮センター(台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部)」に対しても、最近発生した市中感染の感染経路を把握し、ちゃんと疫学調査を行い、感染拡大を食い止めるよう求めました。
ワクチンの接種体制整備について、蔡・総統は、海外から購入するワクチンは、6月から相次いで台湾に到着する。国産のワクチンも7月末に供給される見通しだとし、主管機関に対して、ワクチンの納入状況を把握し、分配の準備を整えるよう指示しました。
蔡・総統は、「中央感染状況指揮センター」に対して、今から計画を立て、国民が積極的に接種を予約するよう促すと共に、ワクチンの接種が秩序良く行われるよう確保してほしいと指示、ワクチンの接種を受ける人が多ければ多いほど、集団免疫が強くなり、台湾もさらに安全になると述べました。なお、今後、各種疫病に効果的に対処し、将来のニーズを満たすため、政府は、国産ワクチンの生産と研究開発の能力をさらに向上させる方針も示しました。
域内感染の続発に起因する生活関連物資の買い占めについて、蔡・総統は、物資にしても原材料にしても、今のところ、十分あるとし、関係機関に対して、十分な供給を確保するよう指示しました。
経済と金融について、蔡・総統は、最近、台北株式市場の急落は、心理的な要因によるものだと指摘、関係機関に対して、台北株式市場と台北外国為替市場の動向を注視して、金融市場の安定を維持するよう指示しました。蔡・総統によりますと、行政院は13日、特別条例改正草案を承認し、新型コロナの影響を受けた企業への支援策を一年間延長し、予算総額もさらに台湾元2,100億元(約日本円8,200億円)増やす予定です。
蔡・総統は、国民が防疫対策を着実に守り、感染状況が迅速にコントロールできれば、今年の台湾経済も再び好成績をあげることができると信じていると述べました。
蔡・総統は六項目目としてフェイクニュースを挙げ、ここ数日、いくつかのフェイクニュースが出ている。その目的は、国民の感情を煽り、または、「中央感染状況指揮センター」に対する信頼感に影響を与えようとするためだ。政府は、調査を進め、フェイクニュースの拡散を防ぐと共に、正しい情報をも国民に提供すると約束しました。
蔡・総統は、一致団結して新型コロナと戦い、共に台湾を守ろうと呼びかけました。