日本の著名な芸術家、奈良美智さんの個展が12日から6月20日まで、台湾北部・台北市にある国立台北芸術大学関渡美術館で開催されています。奈良美智さんが台湾で個展を開いたのは初めてです。
「奈良美智特別展」の開幕記者会見は11日、関渡美術館で行われ、蔡英文・総統は自ら出席し、あいさつを行い、国民に対して是非特別展に足を運ぶよう呼びかけました。
日本の対台湾窓口機関、「日本台湾交流協会」の泉裕泰代表や文化部の李永得・部長、鄭麗君・前部長も開幕式出席しました。今年は東日本大震災から10年という節目の年に当たるため、奈良美智さんが台湾で初の個展を開催したことは、特に意義深いことだと考えられています。そのため、「奈良美智特別展」は、台湾と日本の友情を深めるシリーズイベントの一環とも位置づけられています。

今回の特別展で特に注目を集める作品は二点あります。一点は、2020年日本の東京森美術館で展示された新作「Miss Moonlight(ミス ムーンライト)」(写真右)です。「Miss Moonlight」の海外での展示は初めてです。「Miss Moonlight(ミス ムーンライト)」は、東日本大震災が発生した当時の奈良美智さんの気持ちを描くものだそうです。
もう一点は、台湾のために作った新作、かすんでいて湿気の多い日を意味する「朦朧潮濕的一天 Hazy Humid Day(ヘイジー・ヒューミドゥ・デー)」(写真左)です。
奈良美智さんは、展示会場の準備などを終えたら、すぐ帰国しましたが、開幕式にビデオメッセージを送り、関係者に感謝すると共に、今回の個展のため自ら台湾を訪問する原因についても説明しました。
奈良美智さんは、「今回そもそもこうやって来れたのは、東日本大震災のとき、台湾からすごい多額の義捐金をいただいて日本の人、みんな感謝していたんですけど、そのお返しの一つとして僕がこうやって来れたので、精いっぱい展示はしたつもりです」と述べました。
奈良美智さんが帰国する前、奈良さんを総統官邸の朝食会に招いた蔡英文・総統は、今回の個展が実現できたことについて次のように述べました。
蔡・総統は、「今回の特別展が実現できたのは、多くの人たちの努力のおかげだ。最も重要なのは、台湾と日本が長い間、蓄積してきた友情だ。特に東日本大震災発生後、我々は、互いの助けと思いやりを一層実感した」とコメントしました。
「奈良美智特別展」は3月12日から6月20日にかけて国立台北芸術大学関渡美術館2階で開催され、その後、7月に高雄市立美術館、11月には台南市美術館でも開催される予定です。