台湾では新型コロナウイルス感染症による死者が6日に新たに1人増え、累計10人となりました。この死者は60代の男性、糖尿病と高血圧の慢性疾患があり、ミャンマーに滞在していた際、新型コロナウイルスに感染したことが確認され、入院しましたが、病状が悪化したことから、医療専用機に乗って帰国、一ヶ月近く入院しても病状の改善が見られず、5日に多臓器不全で亡くなりました。
この男性は、台湾における新型コロナウイルス感染者の935人目に当たり、感染者番号は、935です。935例目は、2020年1月仕事のため、ミャンマーに向かい、同年12月24日に疑わしい症状が現れ、翌日の25日に感染が確認されました。30日に入院して治療を受け、今年1月27日に症状が改善され退院しました。しかし、その後、再度呼吸困難の症状が現れ、2月3日に再度入院して治療を受けましたが、改善が見られなかったため、7日に医療専用機に乗って帰国しました。帰国後、病院で隔離され、治療を受け、検査の結果、新型コロナウイルスの感染が確認されました。
各界が注目しているのは、935例目は、ミャンマーで感染が確認され、直ったあと、再度呼吸困難の症状が現れたことは、二度目の感染を意味するかどうかということと、ミャンマーで症状があっても、なぜ台湾に戻ってくることが出来るだろうかという二点です。
これについて、台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」の専門家諮問チームの召集人である、張上淳・医師は、935例目の感染が確認された際のウイルス量を示すCt値が比較的低く、23しかなかったが、翌日再度検査したら、そのCt値が34に上昇、抗体検査における血清も陽性を示していた。複数回の検査でCt値が高い数値にあった。2月中旬にはウイルス検査で陰性が出ていた。これらの数値から見れば、二度目の感染ではなく、同じ感染だと説明しました。
Ct値は、新型コロナウイルスへの感染段階を判断する目安の一つです。Ct値が高ければ高いほど、ウイルスの量が低いことを意味し、感染力が弱いことを示しています。逆にCt値が低ければ低いほど、ウイルスの量が多いことを意味し、感染力が強いことを示しています。
Ct値は、PCR検査によって得られます。PCR検査は唾液や鼻腔や口腔内に存在するウィルス遺伝子断片の特定部位を取り出して、それを倍々に増幅(サイクル数と呼ぶ)してサイクル数からウィルス量を推定する検査です。 このサイクル数をCt値と呼びます。サイクル数が多ければ多いほど、感染力が弱まります。
2月のウイルス検査で陰性反応が出たので、なぜ死亡したかについて、張上淳・医師は、死亡の一部の原因は、935例目は、高齢で、しかも高血圧と糖尿病の慢性疾患がある。国内外の分析と統計で見られるように、高血圧と糖尿病の患者は、予後が悪い人が多い傾向にあると分析しました。