都市空間や台北市民の利用要求の変化に応えるため、中華民国の建国の父である孫文・博士のメモリアルホール・国父紀念館は2月24日、景観改造工事を開始した。国父紀念館の建築を手掛けた建築士、王大閎氏の半世紀前のオリジナルなデザイン精神に立ち返って仁愛路に沿ってある中山文化園区に並木道を作り、映池を改修するほか、三張犂鉄道の支線をイメージする部分を増設する。2022年末に完成する予定だ。
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中華民国の建国の父である孫文・博士のメモリアルホール・国父紀念館は2月24日、都市空間や台北市民の利用要求の変化に応えるため、景観改造工事を開始しました。
国父紀念館は1972年に完成後、開館からおよそ50年。古跡に指定されている外観と屋根の修繕が必要となっているだけでなく、ホールや展示場、周辺の関係施設もすでに老朽化しています。そこで行政院の公共投資計画から16億3,200万台湾元(日本円およそ63億円)の資金支援を受け、4年かけて「領域横断的な付加価値向上公共事業計画」を始めることを決定しました。
第1段階は、中山文化園区の景観改造事業工事。最大の特徴は国父紀念館の建築を手掛けた建築士、王大閎氏の半世紀前のオリジナルなデザイン精神に立ち返って中央広場の花壇を取り除いて並木道を作り、池も噴水を取り払いスチームに取り換えることで、より水と触れ合えるようにします。経費はおよそ1億647万台湾元(日本円およそ4億円)で、来年末に完成予定です。その後、館内の設備の更新やバリアフリー空間改善に着手していきます。
2月24日に、景観改造事業着工式典が行われ、文化部の李永得・部長、王大閎・建築士の息子で同じく建築士の王守正氏、国父紀念館の元館長で、今は国立台湾美術館の館長を務める梁永斐氏、地域の代表、朝の運動団体の代表などが招待を受け出席しました。
国父紀念館の王蘭生・館長は、全改修過程において、工事の安全と、市民の空間利用権に配慮して行うとしました。
王蘭生・館長
「一部分ごとに分けて工事を進めていくことによって、他の空間は日常の活用を維持することができるようにし、皆さんにかける不便を最小限にとどめるようにしたい。」
文化部の李永得・部長は、国父紀念館は、国家レベルのランドマークで、これまでにも多くの重要な式典などは全てここで行われてきた。今回の大規模な改修を経て将来、さらに重要な役割を果たすことが出来ると信じていると語りました。
李永得・部長
「50年の歴史の中で初の大規模な改修工事だ。ここはとても重要な拠点となっているが、設備はずっと使い続け、一方で修繕の機会はとても少なかった。今回、全面改修をすることで、今後50年、さらに重要な役割を果たすことが出来ることを信じている。」
なお、一部では、今回の国父紀念館の改修工事は、近隣に建設中の台北ドームが落成したら景観に影響がでるのではないかという心配と関係があるのかどうかですが、これについては李永得・部長は、両者は何の関係もないと強調しています。
(編集:中野理絵/王淑卿)