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「桃園藻礁保護住民投票」、第一段階連署が法定ハードルを越え

  • 01 March, 2021
  • 王淑卿
「桃園藻礁保護住民投票」、第一段階連署が法定ハードルを越え
台湾北部・桃園市の観音にある「大潭藻礁」は、生態系が豊富で、100種類近くの生物が生息している。その中には、保護対象となっている「柴山多杯孔珊瑚(Polycyathus chaishanensis)」、アオウミガメ、シナウスイロイルカなどが含まれている。「大潭藻礁」は、世界的な海洋学者として名高いシルビア・アール博士率いるNGO「ミッション・ブル―(Mission Blue)」からも「希望を持っている東アジア初の生態系公園」として高く評価されている。写真は、「柴山多杯孔珊瑚」(写真:環境保護団体提供、CNA)

政府が推進している、エネルギーの高度化計画に合わせるため、台湾中油は、台湾北部・桃園市「大潭観塘工業園区(パーク)」の港に「第3液化天然ガス(LNG)輸入ターミナル(略称:三接)」を建設しています。この建設計画は、2018年に環境アセスメントをクリアしましたが、その建設が環境に与える影響が懸念され、環境保護団体と桃園市民は2020年12月11日に「珍愛桃園藻礁公投連署(桃園の藻礁保護を巡る住民投票)」を発起し、連署を呼びかけています。

連署が3月10日に締め切られ、3月16日に中央選挙委員会に送られる予定です。第一段階連署の締め切りである2月28日時点では連署に参加した人は、すでに29万人に達し、中央選挙委員会が定めたハードルの28万9000人をクリアしましたが、住民投票を行うには、35万人の連署が必要です。35万人の連署を集めることが出来れば、今年8月に住民投票が行われます。そうでない場合は、2023年にならないと、再度住民投票を行うことが出来ません。

連署に参加した人が中央選挙委員会が定めた29万人のハードルを越えたことについて、行政院の羅秉成・報道官は1日、住民投票を行うのは、市民の権利だとし、それを尊重する姿勢を示しましたが、「政府は『藻礁』の保護に常に力を入れている。それと同時に、給電の安定化を図る立場も堅持している。今後も関連情報の透明化という原則に基づいて引き続き市民と意思疎通を行っていくと強調しました。

羅秉成・報道官はさらに、「この建設計画に対する政府の態度は、『藻礁』の保護に全力で当たることだ。そのため、最初の計画にあった90%の面積における開発が止められ、その十分の一に当たる、第3液化天然ガス(LNG)輸入ターミナルだけにした。政府は最大の努力で『藻礁』のあるエリアを避けようとしており、しかも予算を編成して現地の生態系の保護に力を入れている」と説明しました。

「藻礁」は、死亡した「無節サンゴモ類」が石灰化し、形成された「植物礁」です。平均10年に1センチしか伸びていません。桃園市の大園から観音を経て新屋まで続く「藻礁」は、数千年の成長により、ようやく今日の規模になっていますが、沿岸部の工業区の開発により、その規模は、27キロメートルから5キロメートルまでに縮小しました。

桃園の「藻礁」は、生態系が豊富で、百種類近くの生物が生息しています。その中には、保護対象となっているアオウミガメやシナウスイロイルカなども含まれています。桃園の「藻礁」は、世界的な海洋学者として名高いシルビア・アール博士率いるNGO「ミッション・ブル―(Mission Blue)」からも高い評価を受けています。

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