「台湾黄牛」と呼ばれる台湾産のウシは、既存の純血種は数が少ないものの、豊富な不飽和脂肪酸を含み、コレステロールの含有量が低いことから、市場の一部で非常に高い人気があります。「台湾黄牛」の「黄牛」は、「黄い」「牛」と書きます。
行政院農業委員会畜産試験所によりますと、現在、台湾の多くの牛肉麺店や鍋料理店では、台湾黄牛を使用していると言っていますが、業者が台湾黄牛と呼んでいる牛肉の大部分は、血縁から見て純血種の「台湾黄牛」の肉ではないということです。
こうした中で、畜産試験所は、DNA技術を応用した「台湾黄牛」の品種の鑑定技術を開発しました。これによって、消費者が、自分が食べる「台湾黄牛」が純血種であることを確認することができるようになり、また生産者も自分が育てているウシの品種の純血度を確認することが可能となります。
世界的な競争の中で、各国は特色を持った牛肉を生産することで、世界の牛肉市場でのシェア拡大に努めています。こうした中で、台湾の牛肉市場は、輸入牛肉によって大部分の市場が占められており、台湾で消費される牛肉の9割以上が、オーストラリア、アメリカ、ニュージーランドなどから輸入されています。台湾産の牛肉のシェアは、5%以下にとどまっています。また、台湾産牛肉のうち9割以上はホルスタインで、特別な品種の牛肉は多くありません。
こうした中で、台湾の多くの牛肉麺店や鍋料理店では、台湾黄牛を使用していることを宣伝文句にしていますが、実は台湾黄牛と呼ばれている牛肉の大部分は、実際には純血種の「台湾黄牛」の肉ではないということです。
畜産試験所によりますと、「台湾黄牛」はかつて、体型が小さいため、伝統的な牛肉業者には人気がありませんでした。しかし、「台湾黄牛」は高温に強く、病気にかかりにくく、粗末な飼料でも食べるという厳しい環境でも育つという特質があるため、飼育のコストが低くて済むみ、生産効率が高いという優れた優位性を持っています。同時に、豊富な不飽和脂肪酸を含み、コレステロールの含有量が低く、独特な風味を持つと共に、健康的です。
このため、畜産試験所では、近年、技術移転の方法で、積極的に業者が「台湾黄牛肉」の地域ブランドを確立することに協力しており、アメリカや日本の牛肉にならって、台湾特有の牛肉ブランドを確立することを目指しています。
このため、畜産試験所は、DNA技術を応用すると共に、「台湾黄牛」の完全な純血系統に関する資料、そして長年の「台湾黄牛」と肉用牛の交配育種試験によって、「台湾黄牛」の品種の組成比率を鑑定する技術を確立しました。現在の技術では、純血種であるかどうかの鑑定だけだなく、他の品種との交配によって純血種としての血統がどの程度の比率なのか、数値化できるようになっています。
畜産試験所によると、現在、純血種の「台湾黄牛」の数は少ないものの、畜産試験所で育てているもののほか、民間でこの品種の特徴を持つウシが育てられているということで、将来、外観とDNA鑑定による識別で、品種権の保護を進めたいということです。また、「台湾黄牛」と他の品種との品種組成の数量化によって、消費者の権益と生産者の権益が守られることになります。