旧正月明けの仕事始めは、旧暦1月5日。しかし、必ずしも1月5日とは限りません。農民暦によりますと、今年は、旧暦1月5日より4日、すなわち2月15日のほうがいいということです。なぜなら、昨年12月24日に行われた「送神(人間界にいる神様を天界まで送る)」の儀式によって天界まで送られた神様が、この日、旧正月休みを終えて人間界に戻ってくるからです。もちろん、金運を司る神様「財神」も一緒に帰ってきます。
旧正月明けの仕事始めは、標準中国語では、「開工」と言います。その年の農民暦に書かれためでたい日とめでたい時間に、さまざまな供え物を用意して神様を祭ります。祭る神様は、道教の中でもっと地位の高い神とされる「玉皇大帝」、金運を司る神様「五路財神」、その土地を管理する神様「土地公」です。新たな年に神様のご加護がありますように、商売が繁盛するようにと祈るわけです。
営業場所の正門の前にテーブルを出して祭るのが普通です。
供え物についてですが、台湾最大の方言・台湾語で「旺来」と呼ばれ、「旺盛、繁栄」の象徴とされているパーナップル、標準中国語で「橘子」と呼ばれ、吉利(吉祥)の象徴とされる柑橘類、標準中国語での呼び名の発音が「平安」の「平」と同じなので、「平安(平穏無事、無病息災)」の象徴とされる「蘋果(リンゴ)」が好ましいです。供え物の数は、基本的に三つか五つです。
甘いお団子や小豆などの穀物を使う供え物もいいです。それは、豊作を象徴するからです。
政府機関や大きな民間企業は、旧正月明け初めての出勤日に仕事始めの儀式を行うのが普通ですが、農民暦に書かれているめでたい日に仕事始めの儀式を行う中小企業や店もあります。まだ連休中でしたら、「開工(仕事始め)」の儀式だけを行い、爆竹を鳴らしてから店じまいをするところもあります。
爆竹は、「火」を象徴します。標準中国語では、人気が高いことを「火紅」と言います。「開工(仕事始め)」の儀式が終わった後、爆竹を鳴らすのは、向こう一年の商売繁盛を祈るためです。