2月14日はバレンタインデー。台湾では主に男性から女性にプレゼントを贈る日とされているので、台湾でもこの時期はバレンタイン限定チョコなどが販売されています。でもそれだけでなく、台湾は実はチョコレートが結構身近な存在なんですよ。
チョコレートの原料となるカカオ豆は、中でも、北緯20度から南緯20度の間で、平均気温27度以上の、しかも年間を通じて気温の上下幅が狭く、更に高温多湿という非常に限定された条件の下でしか発育しないそうです。
日本では沖縄や小笠原島などで栽培に取り組んでいるものの、なかなかハードルが高いのですが、台湾南部・屏東県はそのカカオ豆の栽培にとても適している気候であることから、カカオ農家が屏東に集中していて、いまではカカオの栽培総面積は200ヘクタールを超え、40種類近いカカオブランドが誕生、「台湾のカカオの里」となっているんです。
コーヒー豆と同じで、カカオ豆といえばかつては中南米やアフリカというイメージでしたが、今ではアジアにも広がり台湾でも積極的に栽培が行われているんですよ。
昨年(2020年)には、チョコレートの世界大会「ICAインターナショナル・チョコレート・アワード」が台湾で行われ、14の国から148の業者、883件の作品が参加しましたが、屏東のチョコレート農家も参加し、金7個、銀11個、銅9個、特別賞8個を獲得し、「屏東のココア、台湾のチョコレート」ブランドが国際的にも深く印象付けられました。
しかも、この「ICAインターナショナル・チョコレート・アワード」での受賞は昨年だけでなく、2019年も金10個、銀31個、銅9個の合計50個のメダルを獲得、2016年から2018年の大会では台湾が最大の受賞者となっているんです。
そんな屏東で先ごろ、台湾のカカオ産業の発展を推し進めようと、百年近い歴史があり、長年使われていなかった「佳佐天主堂(カトリック教会)」を“可可Cacao跨域推廣所(カカオ多分野横断型プロモーションセンター)”として生まれ変わらせました。
佳佐天主堂は、台湾で二番目に大きいエスニックグループ・客家の集落が集まる「屏東県萬巒郷」にあります。住所は、屏東県萬巒郷佳和村光明路62-2号です。近くには屏東の県道185号線も通っていて、客家の村と、原住民族の文化などが交わり、地方特産品振興の重要な場所となるとされています。
建物は教会の外観や鍾塔などはそのままに、建物の中は、祭壇エリアは祭壇をそのままリノベーションし、様々なイベントが行える多目的スペースにしています。また新たにカカオバーを設け、厳選した屏東の商品や客家の軽食、そしてカカオを使った飲み物などが楽しめます。
他にも、AR(拡張現実)エリアでは、遊びながらカカオについて学ぶことができたり、DIYエリアでは不定期的にチョコレート作り体験などができたり、週末などには屋外マーケットなども登場します。
カカオ産業の重要拠点とするだけでなく、広く一般に開放して楽しみながら屏東のカカオについて知ることができる…といったスペースになっていますので、屏東まで行ったらぜひ足を運んでみてくださいね。
今月、新たに登場した屏東の“カカオ教会”こと、「可可Cacao跨域推廣所(カカオ多分野横断型プロモーションセンター)」までのアクセスは、屏東駅のバスターミナルから8236番のバスに乗って、およそ45分。もしくは、屏東駅から在来線台湾鉄道で潮州駅まで行き、潮州バスターミナルから8209番のバスに乗っておよそ20分。「佳佐」バス停下車徒歩2分ほどです。
(編集:中野理絵/王淑卿)