台湾では、春節(旧正月)前にボーナスが発給されるのが慣習となっています。人材紹介会社が行った調査で、今年の春節前のボーナスは、月給の1.18か月分で、この8年で最少となるもようです。
新型コロナウイルスの影響で、今年は春節前に開催される恒例の忘年会を中止する企業が少なくありません。一方、春節前のボーナスについては、86%の企業が発給を予定しており、去年よりも増えています。しかし、金額は1.18カ月分で、24%の企業で去年より少なくなっています。
ただ、この1年間、新型コロナウイルスの影響で景気は産業によって大きく異なっており、ボーナスの発給状況も大きな差が出ています。そのうち、金融業は、春節前のボーナスを発給するという企業が全体の94%で、各業種の中では最も高くなっています。これは、去年、台湾の株式市場が活況を見せ、過去最高値の更新が続いたこと、新型コロナウイルス感染のため生命保険の売れ行きが好調だったことなどが原因となっています。
また、去年は新型コロナウイルス感染に伴うリモートワークやリモート学習の広がり、さらに新技術の応用の拡大によって好調なTI産業は、平均1.42カ月分で、各業種の中では最も多くなっています。
これに対して、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた観光、飲食などに関連する業種では、減給、勤務時間の減少などが実施されたこともあり、春節前のボーナス発給の意欲は低く、発給額は1カ月分を下回り、平均0.9カ月分となっています。
調査を行った人材派遣会社によると、これまでに82%の人がまだ春節前のボーナスをもらっていないということです。また、春節前の最終日にようやく発給するという企業は28%に上っています。