台湾北部・桃園市の某病院で発生した新型コロナウイルスの集団感染がさらに拡大しました。18日時点では、この病院で医者2人、看護師3人、計5人の感染が確認されました。18日に新たに感染が確認されたのは、累計感染者数863人目、感染者番号863の50代の女性看護師です。
この病院における集団感染拡大を受け、台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」の指揮官を兼務する、衛生福利部(日本の厚労省に類似、略称:衛福部)の陳時中・部長(=大臣)は18日、対策本部の関係者が病院に入り、「前進指揮所」を設置することを含む6大緊急対策の始動を発表すると共に、その病院は「衛生福利部立桃園病院」であることも明かしました。
台湾で新型コロナウイルスが見つかって以来、対策本部の関係者が病院に入り、「前進指揮所」を設置するのは、初めてです。
陳時中・指揮官は、新型コロナウイルスの感染から発症までの時間が短くなったと指摘、2日間から4日間までの短い間に症状が進んだため、防疫対策もスピードを上げなければいけないと強調しました。
「衛生福利部立桃園病院」の院内集団感染拡大を受けて、対策本部は、以下の緊急対策を実施しました。
一、「中央感染状況指揮センター」の関係者が同病院に入り、「前進指揮所」を設置すること。
二、感染確定例がかつて活動した病室を閉鎖、集団感染が発生する前に病室内にいた患者を1人一室にして隔離を始めること。感染確定例のこれまでの院内での活動スペースにあるものをすべて撤去し、これらのスペースを徹底的に消毒すること。環境の安全が確認されたら、再度開放すること。
三、関連のフロアのものと人員をすべて撤去し、出入りを厳しく管制すること。
四、専門家を院内に招き、病院内の感染制御などの対策に指導とサポートを与えること。
五、同病院の患者受け入れを停止し、病気見舞いも禁止、入院患者の付き添いを1人に減らし、しかも実名制を実施し、実名登録を求めること。
六、病院関係者に、自主健康管理の着実な実施を求め、軽い症状があるとしても、ただちに病院側に報告し、指示に従って病院に戻り、治療を受ける。自ら一般のクリニックに行ってはいけないこと。
陳時中・指揮官によりますと、現在14日間の自宅隔離を行っている病院の職員は、152人います。今回の集団感染により、3日間から7日間までの自宅隔離を求められた人は、46人です。そのため、一部の病室は閉鎖を余儀なくされ、その人員は、ほかの病院に移され、1人一室の隔離生活を始めるということです。