与党・民進党所属の王浩宇・桃園市議会議員の罷免の賛否を問う投票が16日に行われ、賛成票が8万4582票で、罷免が成立しました。台湾で行政院直轄市の市議会議員が罷免されるのは初めてです。
中央選挙委員会は、1月22日に投票結果を発表し、王浩宇・桃園市議会議員は失職します。王浩宇氏は、今後、4年以内に同一の公職選挙に出馬することはできません。
この投票は、王浩宇氏の選挙区である桃園市中壢区で実施されました。この選挙区の有権者数は32万7758人で、今回の投票の投票数は9万2226票、投票率は28.14%でした。有效票9万1710票のうち、罷免に同意は8万4582票で、有効投票数の92.23%でした。反対は7128票で、7.77%でした。市議会議員の罷免は、有権者数の4分の1以上の賛成票を獲得し、賛成票が反対票より多い場合に成立します。このため、王浩宇・議員の罷免が成立しました。なお、補欠選挙は、同一選挙区の欠員が2分の1に達していないため、実施されません。
罷免運動のリーダーである唐平栄氏は、「この結果はすべての台湾人の勝利だ。今後、罷免によって民主主義を表現し、誹謗中傷を流し、社会の対立を引き起こすような不適格な議員を辞めさせることができる」「今後、すべての政治家は発言を慎重に行うことになるはずだ」と語りました。
王浩宇・議員に対する罷免運動は、昨年に実施され成立した国民党所属の韓国瑜・前高雄市長に対する罷免投票で、王浩宇・議員がインターネットを通じて韓国瑜氏を誹謗中傷し台湾の社会グループの間の対立を深刻化したとして、始まったものです。
最大野党・国民党は、ラクトパミンが残留するアメリカ産豚肉の輸入解禁をめぐって与党・民進党に対する不満が高まっていることから、この罷免運動を民進党に対する不信任投票と位置付け、罷免に賛成票を投じるよう呼びかけていました。
今回の王浩宇・議員に対する罷免投票の成立は、与党・民進党に対する不満を集めたものと考えられています。この他にも民進党または民進党が支援する公職者に対する罷免運動が進められており、今回の罷免投票を皮切りに、相次いで罷免投票が実施される見込みです。