台湾の通信大手の中華電信は、台湾と海外をつなぐ海底ケーブルを、今後3年内に3本新設することを計画しています。そのうち、1本は大容量光海底ケーブル敷設プロジェクト「SJC2 (Southeast Asia-Japan Cable 2)」で、このケーブルの台湾の部分では2つの上陸点を設け、海底ケーブルが切れた場合でも、陸上ケーブルで支援できるようになっています。
現在、中華電信は世界に27本の海底ケーブルを建設しています。台湾の海底ケーブルの歴史は、日本植民地統治時代の1910年に開設された、台湾と長崎を結ぶケーブルで、電報の送信に使われました。1979年から同軸ケーブルの敷設が始まり、音声通話ができるようになりました。光ケーブルの敷設が始まったのは、1989年からです。
台湾では、2003年にインターネット関連のサービス・製品を提供するアメリカ企業「 グーグル」が台湾に進出するなど、近年、台湾と海外を結ぶ通信の需要が高まっています。このため、2019年には通信容量を25テラバイト(TB)にまで拡大し、今年末には51テラバイト(TB)に拡大する見込みです。しかし、今後、海外の著名な企業による台湾への投資が増えるのに伴って、通信需要はさらに拡大することが予測されており、このため新しい海底ケーブルの建設が計画されています。
また、こうした海底ケーブルの台湾との接続が拡大することで、台湾の安全保障の強化にも役立つと考えられています。