最大野党・国民党の立法委員(=国会議員)による12回にも及んだ妨害で施政報告を行うことが出来なかった、行政院(=内閣)の蘇貞昌・院長(=首相)が27日、豚の内臓が飛び交い、与野党の立法委員が衝突する中で施政報告を行いました。
与党・民進党は、来年1月1日から豚や牛の赤身を増やす飼料添加物、「ラクトパミン」を使用するアメリカ産豚肉(中国語の略称:萊豬)と生後30ヶ月以上のアメリカ産牛肉の輸入を解禁します。それに反対する国民党は、抗議を表明するため、9月22日から蘇貞昌・行政院長の施政報告をボイコットしてきました。
蘇・行政院長は、報告の中で、全世界で6000万人以上が新型コロナウイルスへの感染が確認され、多くの国が国境を閉鎖している中、台湾では通常通りに会議が開催され、学生が登校し、建国記念日を祝うための花火が打ち上げられ、プロ野球大会が開催されたとし、台湾は幸せなところだと指摘しました。
蘇・院長はまた、台湾は、横暴な中国から圧迫され、プレッシャーをかけられ、自分が「一番の戦犯」とされても、心配せず恐れることなく、国民の健康を守るため努力し続けると述べました。
蘇・院長は、ラクトパミン使用のアメリカ産豚肉の輸入解禁がもたらす食品安全性の問題についても触れ、政府は、「工場への実地調査」、「ロットごとの抜き取り検査」、「貨物番号の追跡調査」、「表示の明確化」、「市場での管理強化」などの5大管理策を通じて国民の健康を守る方針を重ねて表明しました。