台湾のアカデミー賞、第57回金馬奨(ゴールデンホースアワード)の授賞式が21日、北部・台北市の国父紀念館で行われました。今年は台湾の映画が多く受賞しました。「国民的おばあちゃん」と親しまれている、82歳の台湾のベテラン女優、陳淑芳がドラマ映画『孤味(Little Big Women)』で最優秀主演女優賞を、『親愛的房客(Dear Tenant)』で最優秀助演女優賞を獲得し、初入賞でダブル受賞を果たしました。
陳淑芳は、「長年映画関係の仕事に携わってきた。チャレンジングな作品に出演できなくて物足りないと感じたこともあるが、役者としては、たとえ出番がわずかワンシーンであろうと、セリフ一行であろうと、それをちゃんと演じ切ることができれば、主役になったのと同然だ」と、芝居の心得を述べました。
最優秀主演男優賞は予測された通り、『親愛的房客(Dear Tenant)』の莫子儀(モーニング・モー)が受賞しました。1次審査で勝ち抜いたそうです。莫子儀(モーニング・モー)は挨拶で、鄭有傑(チェン・ヨウジエ)・監督に感謝を述べました。
莫子儀は、「鄭・監督の努力がなければ、この作品の製作に携わり、この役を演じることができなかった。鄭・監督を誇りに思っている」と話しました。
今年金馬奨の最大の勝者は、台湾のラブコメディ、『消失的情人節(My Missing Valentine)』です。最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀長編フィクション作品賞、最優秀脚本賞、最優秀編集賞など5部門の受賞を果たした。
主役、劉冠廷は、「映画の撮影中に、たとえ大掛かりなシーンにおいては多額な予算がなかったとしても、みんなが心ひとつにして協力しあった。この映画が最優秀長編フィクション作品賞を受賞できて、スタッフのみんながその栄誉を得ることができて、とてもうれしく思う」と話しました。
『消失的情人節(My Missing Valentine)』の監督、陳玉勳(チェン・ユーシュン)・監督が最優秀監督賞と最優秀作品賞をダブル受賞しました。
陳玉勳(チェン・ユーシュン)・監督は、「25年間の夢が叶えた。1995年の映画『熱帯魚』のときから欲しかった賞をようやく受賞できた」と喜びを伝えました。
最優秀助演男優賞も予想された通り、台湾の芸能人、納豆がドラマ映画『同學麥娜絲(Classmates Minus)』で受賞、最優秀新人賞はドラマ映画『無声(The Silence Forest)』で、手話とボディランゲージだけで人の心を動かせるほどの演技をみせた、台湾の女優、陳妍霏(バフィー・チェン)が受賞しました。話題のLGBT映画『刻在你心底的名字(Your Name Engraved Herein)』が最優秀撮影賞と最優秀オリジナル映画歌曲賞を獲得しました。
新型コロナウイルスの影響により、海外からの参加が難しい中、17人のノミネート者が海外から参加しました。日本の是枝裕和・監督もゲストとして登場し、話題となりました。
(編集:曽輿婷/王淑卿)