台湾と日本の鉄道の駅が11月4日、姉妹駅協定を締結しました。台湾の在来線に相当する台湾鉄道(略称:台鉄)と、西武鉄道グループは2015年3月、友好協定を締結しています。この4日、協定締結5周年を記念し、台湾鉄道の2つの駅と、西武鉄道グループの傘下、滋賀県を走る近江鉄道の駅、そして静岡県を走る伊豆箱根鉄道駿豆線の駅が、それぞれ姉妹駅協定を結びました。
提携を結んだのは、北部・台北市の萬華駅と近江鉄道の多賀大社前駅、そして、北東部・宜蘭県の礁渓駅と、伊豆箱根鉄道の伊豆長岡駅です。
台湾鉄道の萬華駅は、台北市内で長い歴史をもつエリアに立地し、日本統治時代の1901年に開業しました。萬華駅の近くには、清朝の時代に創建され、本尊の観世音菩薩のほか、道教、儒教の神様なども祀られている龍山寺があります。日本の観光客もたくさん訪れる北部台湾を代表する宗教施設です。また、近江鉄道の多賀大社前駅(たがたいしゃまええき)の駅前には多賀大社があります。いずれも多くの参拝者が利用することが、協定締結の決めてとなったようです。
また、台湾鉄道の礁渓駅は1919年に開業しました。駅の周囲には、台湾では珍しい平地に湧く温泉があり、「美人の湯」と呼ばれています。温泉、そして駅周辺にはたくさんのホテル、旅館がある点が、伊豆半島中部を代表する歴史ある温泉地である伊豆長岡駅との共通点であり姉妹駅締結につながりました。
4日、まず午前10時40分から礁渓駅で、礁渓駅と伊豆長岡駅の姉妹駅締結セレモニーが、午後3時からは、萬華駅で、萬華駅と多賀大社前駅の姉妹駅締結セレモニーが開催されました。
これらのセレモニーには、礁渓駅の蔡曜全・駅長、萬華駅の李宏洲・駅長のほか、西武鉄道グループを代表し、台湾における子会社の安田夏樹・総経理が出席しました。マスコットキャラクターも登場し盛り上げる中、記念プレートのお披露目、そして伊豆箱根鉄道、近江鉄道の制服の紹介も行われました。
礁渓駅でのセレモニーに出席した礁渓郷の張永得・郷長は、鉄道が「架け橋」となり、日本の鉄道駅と姉妹駅協定の締結ができたことで、双方の観光及び鉄道の技術面の交流がさらに促されることを期待しました。
なお、日本の西武鉄道グループの両鉄道では、姉妹駅協定締結記念のヘッドマーク付きの列車の運行、記念プレートの提示なども行われるということです。まだ、なかなか自由に台湾への旅行ができない状況ですので、お近くにお住まいの方は是非訪れていただきたい、と思います。
(編集:駒田英/王淑卿)